2023年8月5日土曜日

砂丘をさまよう炎天下

今日もちょっと寝坊して5時半起床。睡眠時間6時間。

日差しを避けながら県庁方面に歩いた。下弦に向かう朝の月が浮かんでいる。

鳥取駅前通りには因幡の麒麟獅子のベンチがあちこちにある。鳥取市に来るのは5年ぶりくらいではないかと思うが、色がぬってあったりしてリニューアルされているようにも思う。
1時間ほどで切り上げて鳥取駅に戻り、朝の飛行機で帰路につくバイアさんと別れてホテルに戻り、しばらくデスクワークのあと、レンタカーを借りて鳥取砂丘へ。

炎天下の鳥取砂丘だが、馬の背方面にけっこうな数の人が歩いて行っている。
ここへは学生時代に何度か来たように記憶するが、馬の背に上ったのは1回くらいかなと思う。松江から真夜中に徹夜で走ってきて日の出前の砂丘を歩いた。
社会人になってからは、鳥取駅からレンタサイクルで一度来た。あのときはもう来るだけで精一杯で、時間もなかったので子どもの国あたりでちらっと見ただけで帰ったと思う。

せっかくなので砂の美術館へ。ここは毎年テーマを替えて世界のあちこちをテーマにした砂の彫刻を展示するのだが、今年はエジプト。スケールや精緻に圧倒される。

砂と水だけでこれを作るんだものなあ。終了後は崩してまた砂に戻し、次の彫刻に使い回すのだそうだ。

砂丘ビジターセンターに山陰ジオパークの展示施設があるのだが、手作り感満載でとてもいい。鳥取砂丘は山地から千代川が運んだ安山岩などの砕屑物が沿岸流と冬季波浪で海岸に堆積して形成されるのだが、それが手作り模型でわかりやすく説明されている。山は花崗岩や安山岩の石を積み、川や海は青いネットで表現し、手書きの説明を加えてある。

手書きの説明図だが、非常にわかりやすい。CGだのなんだのが当たり前の今にあって、こういうのは改めていいなあと感心した。

砂丘で拾われた空き缶やiphoneなどが展示されていた。こういうのもいいなあ。

毛カモノハシという草の根で昔はホウキを作っていたというので作ってみましたという展示。こういうのも大好きだ。

鳥取砂丘から海岸沿いを少し東に走ると砂丘海岸があって、ここは海水浴場になっている。海がきれいだ。

道路の陸側にはらっきょう畑が広がる。これらは昔は全部砂丘だったそうで、これをせっせと畑地にしてきたそうだ。そして最大規模だったころの半分以下になった砂丘部分が鳥取砂丘として天然記念物に指定され、それ以外のところは農地等に、砂丘部分は逆に草地化を防いで砂丘を保全している。

岩美町のジオパーク海と大地の自然館。ここは地質だけでなく(地質以上に)海の展示が多い。

すごろくさんが好きそうな海藻も数多く展示されている。魚類はもちろん、海鳥なんかも展示されていた。

混獲されたダイオウイカの展示。3メートルほどあったようだ。

鳥取市街に戻って、まだ行っていない鳥取城へ。県庁の駐車場が開放されていたのでここに駐車して歩いて行ったら、大手門が復旧建築中で、ここからは城内に入れないという。とりあえず門だけ見学して、大回りしてお城の方に行こうかなとも思ったが、とても歩く気になれないくらい暑いのであきらめた。

車に戻って外気温を見たら38度ある。実際に天気予報でもそれくらいだったから、本当に38度くらいあるんだろうな。こりゃダメだと早々に車を返してホテルへ。
今日はもう一人だから外に食べに行くのはやめて、ホテル近くの昔ながらのマーケットで食材と酒を買って部屋で飲み食いすることにした。
夕方にはもう浴衣に着替えてコンセントを借りて服一式を洗濯しつつ大浴場に入り、さあ今日はもうどこにも行かないぞ、部屋で過ごすんだとビールをごくり。美味いなあ。

ふとカーテンを開けて外を見るとちょうど西日が差し込んで熱気が飛び込んできたので慌ててカーテンを閉め、ひたすら飲み食いしてダラダラと時間を過ごして、9時過ぎにはもう寝てしまった。

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