2015年5月12日火曜日

Dr.コトーの島へ

台風一過、石垣島で静かな朝を迎えた。でも昨夜は5月としては史上最多の降雨量だったらしい。へー、そうなんだ。(他人事)

曇ってはいるが、風はたいしたことはない。どうやら与那国島行きの飛行機も出そうだ。ホテルをゆっくりチェックアウトしてバスターミナルへ。

ところどころでこういうネットを見るのだけれど、これは風で飛んできたものからガラスを守っているのかな?

葉っぱやら枝やらがたくさん落ちている。夜中の0時ごろだったと思うけれど、やっぱり大した風だったのだ。

バスに40分ほど乗って石垣島空港に到着。火曜日だからか台風の後だからか、乗客はパラパラ。

与那国島へは琉球エアコミューターのプロペラ機で行く。座席は両側4列の小型機。

けっこう強い風の中、よっこらしょと離陸。景色がよく見えるなあと思っていたのだが…

少し上昇すると、下界が雲の中にだんだん霞んできて…

ほんの数分でこういう世界になった。
与那国島までのフライトは25分。水平飛行に移ったと思ったらすぐに降下だ。でもそんな中で果敢にPCを開いて添削をしていた。

与那国島空港に到着。滑走路は立派なものだが、空港ターミナルはこじんまりとしていた。
空港にレンタカー屋さんが迎えに来てくれていた。事務所まで乗せていってくれるんだなと思ったら、表の駐車場にキーをつけたままで止めてあるから、これに乗って目の前にある事務所まで来てほしいと言われた。なんなのだ、このおおらかさは。
事務所でレンタカーのひととおりの手続きをしたようにも思ったのだけれど、走り出して気がついた。保険の手続きと傷の事前確認をしていない。どうもあっさりしすぎていたような気がしたんだ。

町役場がある与那国島最大の集落・祖納(そない)のナンタ浜。だーれもいない。ふらふらと歩いて行ってぺたんと座って半日ぼけーとしたくなるが、まだまだ先があると思い直して車に戻る。

見ると、絵に描いたようなキャップロックの山が。石灰岩なのかな?

「与那国民俗資料館」というのがあったので行ってみたが、鍵がかかっていた。ちょっとアヤシゲ。

祖納市街。ちゃんと信号もある。弁当かおにぎり(できたらポーク卵)を買って行って、東岬あたりで海を見ながら食べようと思っていたのだが、そんなもの売っている店なんかない。オレが甘かった…と思いつつ、スーパーで「上原のかまぼこ」とさんぴん茶を購入。

少し東へ行くと、お墓が大集合している一角があった。いや一角なんてものじゃない。1kmくらい続いていたぞ。島中のお墓が集まっているのか?「浦野墓地群」というらしい。

さらに東進。広々とした牧草地が広がる。なんというか自然にちょっとだけ手を入れて利用しているという感じで、とてもほっとする光景だ。

 しかし道路には馬糞だか牛糞だかがボロボロ落ちているので、ほっとしていると踏んでしまう。あぶないあぶない。

馬がいた。与那国馬という日本固有種で、日本で一番小さいらしい。実際ポニーより小さい。ものすごくおとなしく、ほとんどピクリとも動かない。

東岬(あがりざき)。天気がいいと西表島が見えるらしい。もちろん私が来た以上、見えるわけがない。

灯台の周りにはたくさんの牛と、もっともっとたくさんの牛糞が。牛が回りにいっぱいいる中を歩くのは、学生時代の隠岐・西の島以来かもしれない。あのときも断崖絶壁の上のなだからな牧草地だったなあ。

東の海を眺める。何やら棒が林立してバラバラと模様の着いた石のようなものが散らばっている。モニュメントか遺跡か?と思ったら、擬木の柵が風か塩害かでバラバラに壊れたんだね。こんなの初めて見た。
石積みの上に腰掛けて、上原のかまぼこを食べながらさんぴん茶を飲む。牛が不思議そうに見ていた。

東崎からウブドゥマイ浜を望む。広々とした浜だが、波が荒くて行くのはやめた。

今度は太平洋側を西進。これは軍艦岩。なるほど軍艦に見える。このあたりは砂岩主体の堆積岩のようだ。
サンニヌ台は立ち入り禁止になっていたが、見ると地すべりを起こしている。階段の左側に、通路から数m離れてクラックが入っているようだ。すべりブロック最上部は崩落を起こし、左下にクラック段差が伸びている。そして階段の右側の走向傾斜と左側が明らかに違う。すべりブロック中の岩塊は写真左側に向かって傾斜しつつ滑動しているようだ。

立神岩。こういう波食でできた塔状の岩ってけっこうあるよね。これは堆積岩みたい。

比川にあるDr.コトー診療所ロケ地。セットがそのまま置いてあって、有料の見学施設になっている。

玄関にはちゃんと「志木那島診療所」という看板がかかったままになっている。中からなぜか三線の音が聞こえた。

比川浜。歩くとジャリジャリとサンゴのかけら。今度こそ腰を下ろして10分ほど座っていた。
時計を見るとまだ16時台。このまま西へ進めば今日中に島を一周できるのは確実だけど、やはり日本最西端は晴れた日に行きたいので明日に回して、少々早めにホテルに向かう。
島の真ん中当たりにある「アイランドホテル」に投宿。なぜか急に睡魔が襲ってきて、1時間ほど寝た。

ホテルの朝食会場が夜は居酒屋になっているので、ここで夕食。泡盛とカジキの刺身と島らっきょう。カジキなかなかに美味い。

ソーミンチャンプルー。昨夜石垣島の「銀」で食べたのと同じく、おそらくこれは炒めていないと思う。ソーメンをゆでで油で和えてあるようだ。長命草が入っているらしい。薄い味付けにワサビを効かせて食べる。これはなかなかに美味い。

フーチャンプルー。車麩を輪っかのままでカリッとするくらいしっかり炒めてある。これもなかなか美味い。
どなん60度の水割りを飲んだらけっこう酔ってしまった。
部屋に戻るとまだ8時前。一瞬ボーゼンとしてしまうくらい時間がある。こういう時に仕事をがしがし進めないといけないのだが、この島ではとてもとてもそんな気にはなれない。困ったものだ。^^;

0 件のコメント:

コメントを投稿