今日から九州ツアーである。平日セミナーの好きなところは、働くのは夜だけなので、昼間はゆっくりできること、特に朝はみんなが職場にわっせわっせと向かうころにのろのろと起き出して、場合によっては朝ぶろに入り、午後くらいにかけてゆるーりと目的地に移動してホテルで一休み、街をぶらぶらして夜にセミナーという、かなり贅沢な時間を過ごせるからである。
で、今日も若干遅めにホテルを出て、いつもの「やよい軒」で朝食を食べつつメールチェックをしていると…
宮崎行で乗るはずだった飛行機が「機材整備のため」という信じがたくふざけた理由で欠航になっているではないか。呑気一色の朝はにわかに嵐の予感になってしまったのである。どうも最近飛行機というものと相性が悪いなあ…
ともかくANAに電話してみると、1便早い飛行機に乗れるという。やれやれと胸をなでおろす。
10:40発の便に搭乗。伊丹空港はいい天気である。エンジントラブルもなく無事離陸。
窓の外はいつもの雲と青空のツートンカラーだが、なあに、宮崎はいい天気なのだ。
わき目も振らずひたすら添削。歩道の上、やよい軒、北急、大阪モノレールとずっと添削ひとすじ、おかげでずいぶん進んだ。
昼前に宮崎空港到着。いい天気というかびっくりするほど温かい。24度だという。ビロード地の真冬用のジャケットを着て、カバンの中にはセーターを忍ばせているおじさんはもううろたえてしまうのですよ。ワシントニアパームがまた宮崎らしいですなあ。
バスで宮崎市内に移動。ぽかぽかと温かく陽光溢れる市内。もう6年か7年前だけれど、毎年お邪魔していたころも、いつもこうだった。私にとって宮崎は「太陽の国」なのである。(ちなみに私にとって沖縄は「どんよりの国」である。笑)
街路樹は「倒れたらどうするんだろう」というくらい背の高いワシントニアパーム。
ホテルに荷物を置いて、カッターシャツの軽装で、ワンショルダーのみ持って自転車を借りて市内へ。以前に来た時も「ふわあ」と思った、「うっそうとした街路樹」。
蘭が寄生している(といっても人工的なものだが)。こんな街路樹の光景も南国ならではである。
中央公園に行って、広々とした光景、思い思いに時を過ごす人たち、気持ちのいい日陰と風のベンチ、そんなむちゃくちゃゼータクなひとときを、添削をしながら(このあたりがヘンだが)過ごす。
がーっと集中して添削し、何人が済ませてふと顔を上げて風景をぼーっと眺めていると目が休まるのですよ。
いろんなところでこれをやったなあ。北海道ではさすがにやらなかった(というかいつも時間がなくてそんなことできない)が、東京の池袋の豊島区役所近くの公園だったり、新大阪駅東口だったり、徳島の川沿い遊歩道だったり、高知の中央公園だったり、松山の二の丸の下の芝生だったり、大分の中央町のちょっとした公園だったり。でも今日はその中でもとびきり気持ちのいい時間だ。
振り返ると、プラネタリウムのドームとロケット(モニュメントか?)が見える。科学技術館だか何だかだ。そして豊かな木立の向こうにワシントニアパームがひょろっと。宮崎だなあ。
宮崎県庁。しばらく見ていると観光客が次々にやってきては写真を撮っていく。例の知事がいなくなってからもここは観光名所なんだなあと感心する。自治体の庁舎自体が観光名所になるなんてあまりないものな。北海道みたいにもう使ってないのならともかく現役だし。福井県にも小浜市にも真似できないことだ。
夜、セミナー。終了して自転車で会場を出るともう10時前だ。宮崎地鶏を食べながらイッパイ飲むかあという気もむらむらっと起こるが、いやいやここ数日やくざな日を送っているから改心しようと思い直してまっすぐホテルへ。マジメなのボク。
北海道では空を見上げる時間もないほどあわただしくしてしまったのは事実です。
返信削除でも、見上げたとしても、雨粒か雪が、暴風をお供に連れて
APECさんの顔を撫でたことでしょう(^^;
おひさしぶりです。ミヤガワです。APECさんのブログで宮崎の光景が紹介されるとなんか嬉しいですね。
返信削除紹介されたワシントニアパームですが、ついこの前、このワシントニアパームの存続に関する検討会やアンケートがあり、新しく植え替えながら存続することに決まりました。
うっそうとした街路樹も素晴らしいですけれども、交差点のクスノキは、ムクドリよけの網がまかれて、生育が良くないんですよね。県外から来た方が、宮崎の街路樹や公園についてどういう感想をもつのか感じることができて、ありがたい記事でした。今回、お会いできないのが残念ですが、ゆっくり宮崎をお楽しみください。
ミヤガワさん、お久しぶりです。またお会いしたいですね。
返信削除今回は宮崎独特の空間を久しぶりに堪能できました。