よく寝ました。午前1時になる前に寝て、9時前に起きた。おかげで睡眠不足が吹き飛んだ。
すっきりした頭で五反田駅近くの喫茶店へ。先日校正を終えた本とは別の本の校正に取り掛かる。こちらも3日間に見てしまわないといけないからゆっくりしていられない。
やはり睡眠をとってあると我ながら集中力が違うなあと自分でも感心しながら構成していると、となりのテーブルに男女ペアが座った。
カップルかなと思ったら男のほうが妙に若く、態度が下手である。上司部下かなと思ったら、これが就活面接なのだった。最初は先輩訪問というやつかなと思っていたのだが、女性のほうが主義義務の説明を始めたりするので、ああ面接なんだなとわかった。
娘も今就活中なのだが、同じことをしているんだろうなあと思いつつ、となりでがんばっている男の子が上手にしゃべるのに感心した。緊張していると言いつつ、話はたどたくしくなく、かといって生真面目すぎもせず、サークルその他の活動なども紹介しながら、自分の人となりをアピールしている。コミュニケーション能力・礼儀・積極性・遊び心・若々しさなどをうまくちりばめてある。
こんなことを書くと、「それは大学やその他のいろんなところで面接講座を受けたり、本を読んだりして覚えたことを演じているだけだ」と言う人もいるかもしれないが、それはつまり、こうやって実際の面接の場で舞い上がったり口ごもったりしないだけの勉強とトレーニングを積んできているということだ。
大学入試で「覚え、応用する」ことを叩き込まれ、就活で「コミュニケートし、アピールすること」を叩き込まれている今の若者。楽しみではないか。そりゃあ精神的にもろいとか、いろいろあるだろうけれど、でも一生懸命頑張っている。
がんばるということをせずに就職してしまうのと、たとえ「教えてもらって演じる」ことに近くても自分の持ち味や思いを表現することを一生懸命考えて多くの人とコミュニケーションをとって就職するのと、これはものすごい差がつくだろうなあと思うのだ。
また、面接をエラソーおじさんではなく若い女性社員がやっているのにも感心した。面接を受けるほうにとってもやわらかいし、社員にとっても大いに勉強になることだろう。
…なんてことを考えている場合ではない。校正を進めねば。
と思うのだが、どうもとなりの面接が気になって仕方がない。こりゃあダメだと店を出て東京駅へ。
午後、熱海から東京駅に入る両親をホームで出迎え、娘に引き渡してから大阪へ向かう予定なのだ。
電車の中ではPCを広げるのははばかられるので、Nexus7とメモ帳で添削。五反田から東京までの間に2人弱終了。
八重洲口近くのルノアールに入ってサンドイッチを食べつつ、校正の続き。よし、調子が出てきたぞと思ったら、またしてもとなりで面談している。今度は学生のほうが盛んにメモをとっているので、先輩訪問というやつなのかな?今度は先輩が熱く仕事を語っている。
本当にみんながんばっているんだなあと思いつつ、いかんいかん校正を…と気持ちを引きはがそうとしたら、もう1組入ってきた。なんてことだ、これも先輩訪問だ。まあ場所が場所だからなあ。
しかし気が散ってどうにもこうにも。どうすればいいのだ。
1時過ぎ、東京駅で両親とおちあい、娘も合流して食事。サンドイッチなんて食べなきゃよかった…
娘も就活の帰りである。母が「何かほしいものあったら買ったげるで」と言ったら娘は「内定がほしい」と言っていた。やっぱ今の時代だし、周りの雰囲気も雰囲気なんだろうな。大変だと思うが、きっとこの苦労は娘の地力につながっていくはずだから、がんばってほしい。
両親は娘と一緒にバスでつくばに行った。私は新幹線で大阪へ。さすがに睡眠をとった後だけに、品川から新大阪の新幹線車中はずっと校正、途中の東京~品川間や新大阪~南森町間はずっと添削をしていた。
若い人たちもがんばってるんだから、おじさんもがんばらないとな。
はじめまして。
返信削除技術士関連で参りました。
若い人達の就活は本当に大変の様です。面接重視であればその練習も。先日お会いした大手メーカーの人事の方は,入った新入社員たちに,「お前ら,本当にウチの面接試験通ったの?」と言っているのだそうです。
しかし,結局は学習能力のある子が通り,それが仕事にも生かされるはずでしょう。
本当に大変のようで、がんばってるなあと感心します。必至の努力を知っていること、緊張しながらのプレゼン体験を多く持っていること、これはきっと大きな財産になりますね。
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