2020年7月30日木曜日

夜の浜辺

朝のうち少し雨が降っていたが、9時前には止んでいた。いよいよ梅雨が明けたようだ。

大島半島がぼんやりと霞んでおり、空もどんよりとしているからいつまた降ってくるか分からないのだが、気温だけはグングン上がる。とにかく蒸し暑い。少ししか歩いていないのに汗だくではないか。

遅い午後にもう一度浜に出てみると、夏の雲かなと思うものが出始めていた。
この入道雲というやつは、入道というだけあってムクムクと盛り上がるのでいろいろな形に見える。

大島半島の大山の上に盛り上がったこれは、私の目にはデビルマンに見えた。どこがツノでどこが翼かというのはご想像におまかせせする。

ついでに紹介すると、いつもぶらぶらと口述添削しながら歩く浜はこういう光景である。
日本海側の浜の特徴なのかどうかは知らないが、波打ち際の本当の砂浜は幅が2mあるかどうかというところだろうか。その背後で一気に1m以上も標高が高くなって(つまりミニ波蝕崖である)、その上はまずもって海水をかぶることがないミニ砂丘になっていて、いろいろな海浜植物が生えている。
そしてその背後に今では全く用をなしていない波返し護岸があり、その背後の水叩きは中学校時代のランニングロードであり、その陸側には今では道路ができている。
これらの空間は地元の人にとって様々な場であり、あって当たり前の(だから実はなくてはならない) 場である。私も子供の頃からこの場でいろいろなことをして育った。桜貝やいろいろな物を拾ったり、高校生になれば生意気にもデートをしたり、大人のふりをしてちょっと悪いことをしたり、大学生になればたまに帰省した時に旧友たちと酒を酌み交わし、今ではスマホ片手に何やらブツブツ喋りながら徘徊する、通報一歩手前の怪しい初老の男性となり、ともかくいったい何回この浜に来ているのだろうと思うくらいの身近な場である。

来月初旬のセミナー(リアルである!実際にそこまで旅をしていくのである!鳥取島根だからできるんだろうな^^;)の準備が一段落したので、今日3回目になるが夜の浜に出てみた。
少し暑さが和らいで、微風と大きくない波の音が気持ちいい、見慣れた小浜湾の夜だ。
高校生の頃だったか、ラジカセを持ってきてディープパープルを聴きながら夜の海を眺めていた。
その事を思い出したので同じことをしてみた。ディープパープルではあるけれど、ラジカセではなくスマホと Bluetooth の骨伝導ヘッドセットである。これならば多少音を大きくしても海岸沿いの家のおっさんに怒られることはない。
ラジカセでディープパープルを聞いていたのは16歳か17歳の頃だったから、42~3年経っていることになる。40年以上経って同じことをもう一回するのも人としてどうなんだろうと思うが、同じ経験をもう一度できることの幸せもきっとあるのだろうな。

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