2011年2月19日土曜日

海に近い村

午後、阿納という集落の民宿で警察協助員会の研修会。

若狭地方の(おそらく若狭地方だけでないと思うが)漁村は、集落内からいくつかの道が海に向かって伸び、それぞれが浜に出て終わる、櫛の歯のような道路配置になっている。
ところが漁村というのは海沿いの狭い平野にひしめきあって立地しているため、近代的な道路を通そうと思っても土地がない。
結果、集落と海の間に海岸道路みたいなものを通すことになって、それは漁港の物流にもプラスになるし、海水浴客も便利がよくなるので、いいことずくめ・・・・のはずなのだが、結果として人々の生活圏と海が分断されることにもなったりする。
そんな中でこの阿納集落は、その両隣に他の集落があるのではなく、行き止まりの場所にあることなどの立地条件から、海岸道路が作られずに集落からそのまま浜に出られる残り少ない集落である。
さらにこの集落はほとんどの家が民宿を営んでいてサラリーマンが少ないので、みんなの生活リズムが同じだ。だから神社祭礼を平日でも行うことができる、残り少ない集落でもある。

民宿が海沿いに立ち並び、その軒先はすぐに浜、そして海。
こういうところで美味いふぐなど食べながらゆったりと酒を酌み交わす。道路がないから音がしない。聞こえるのは打ち寄せる波の音だけ。
このゼイタクを知っているのは、SUKIYAKI塾では勘介さん、バイアさん、ラガーマンさんご夫婦、知床世界遺産さん。同じところで今度はすごろくさんに味わってもらいます。

今日は研修会の後で懇親会。
不覚にも写真を撮るのを忘れたが、コリコリした刺身が絶妙。他の土地に行くと、本当に美味しいものがいっぱいあるのだけれど、腹いっぱいになってもまだ美味しいと思いながら食べ続けられるのは、やはり私が食べて育った地元の食だからだろう。
9時前にお開きとなったので、少し酔い覚ましに浜を散歩しようか・・・・と思ったけど、さすがに寒いのでやめた。
3月くらいになると気持ちよく散歩できるだろうな。楽しみだ。

4 件のコメント:

  1. 贅沢ですねぇ...

    耳で味わい、目で味わい、ふぐを味わい、酒を呑む。
    きっと匂いもその土地その季節ならではのものなのでしょうね。
    五感すべてで味わいたいと思います。

    昨日から連打で打ち抜かれ、もうノックアウトっす。

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  2. ベッコ王子2011年2月20日 6:52

    阿納!犬熊漁港の横にありましたね。
    昔、舞若道が福知山までだった頃、そこの漁村民宿に泊まった記憶がありますね。
    そこが、小浜の隠れ料亭だったのですね。

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  3. もう、懐かしいと言わざるを得ないようになってしまいました。
    また、ゆっくりと訪れたい所です。おいしい食事とあの静けさは忘れられません。

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  4. すごろくさん、あまり期待されると逆にびびりますが、ぜひいい時間をお過ごしください。

    ベッコ王子さんは犬熊で美味しいものと素敵な時間をたっぷりご経験ですから十分ご理解いただけるでしょう。とにかく魚の美味さはとことん味わえますよね。

    勘介さん、ぜひまたタクアンのおいしい時期においでください。^^

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