2023年3月1日水曜日

冬が明けた浜の姿

出願まであと1ヶ月ちょっととなり、いよいよ忙しくなってきた。

忙しくなると何が嫌だといって、雨が降ってないのに外に出られないことである。
それでも何とか時間を作って「1時間だけ」と決めて外に出る。そういう時間がないときは、まっすぐ浜に出るのでこの風景になる。今日は雲が多い。

久々に浜を歩いてみると、ミニ海食崖ができていた。毎年飽きずにこれが作られ、しかし砂なものだから徐々に崩れてただの緩傾斜面になっていく。毎年毎年飽きずに繰り返されるのを子どものころからずっと見てきた。
ああそうだった。そのことに初めて疑問を抱いたのは10歳のときだった。冬の寒い時期に浜に来るたびに様相が変わっていることに気がついて、ああそうか波が削るんだと理解して、春になればもう波で削られないのだからずっとこのままだろうと思ったらどんどん段差がなくなっていって、ああそうか砂だから崩れるんだと極めて自然に理解して。
でもそれって家に閉じこもってたら実感としては理解できていなかったような気がする。

そんなことを考えていたら童心に返って「桜貝拾い」をしたくなった。足下はほぼ牡蠣殻ばかりなのだが、この中に時たまきれいな桜貝が混じっているのだ。

こんなやつですね。これを必死に集めたものだった。桜貝でおはじきのようなことをして、お互いの手持ちの桜貝を取り合って、昼休みといわず放課後といわず、先生に叱られるまで桜貝で遊んでいたっけな。

夜中、仕事が一段落して「うーん」と伸びをして振り向くと、伊織と鈴が寄り添って寝ていた。可愛いなあ…って、オレそこで寝たいんだが。

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