2022年9月23日金曜日

レガシー

今日は朝から雨で、いつもの徘徊ルーチンができないのはやはりストレスだ。
仕方がないのでデスクワークをしていたが、いつもは邪魔しに来る猫が来ない。

どこに行ったのかなと思ったら、伊織はケージの中の猫ドームで寝ていた。

鈴はというと、タンスの上に置いてある伊織と同じ柄の猫ドームで寝ていた。
猫は夜行性だし、シンガプーラは1日15時間寝なければいけないそうなので、こちらも仕事が捗ってちょうどいいか。

午後3時過ぎ、雨も止んだので気晴らしに徘徊に出たら、近所の家の屋根の上に猿の親子がいた。さすがにこんなに山から離れたところで猿を見るのは初めてだ。
この家は我が家よりも山から離れたところにあるから、ここに来ているということは我が家にも来ているのかもしれない。山に食べるものがないのかな。

桁がなくなっていく西津橋を見るのは寂しいものだ。昭和初期に築造されたらしいから、100年近く使われてきたのだな。これは立派なレガシー、土木遺産だよね。プレートか何かちゃんと記憶に止めるものは残してあるのだろうか。

そう思って振り返ると、そこに本物のレガシーがあった。小浜城跡である。
天守閣を排城令によって解体したばかりか、本丸の周りのお堀を全て埋め立ててそこが住宅地になったという、こんなことを言ってはいけないのかもしれないけれど、なんとかならなかったもんなのだろうかなと思う。
その時々の社会情勢や都合によってスクラップアンドビルドが行われるのは仕方がないのだけれど、少なくとも後年後悔するような話になってはいけないだろうなと思う。
もちろんレガシーを守り続けているだけでは飯は食えない。そこのバランス、レガシーの本質を見通して、残すべきものとリニューアルすべきものとを見極める、おそらくそれが理知というものなのだけれど、それは本当に難しいね。

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