2019年3月2日土曜日

雪のないお水送り

今日はお水送り。これが終わると春が若狭に来る。今年はもうとっくに来てるけど。
今年は昼間に遠敷の清ヱ衛門で「にぎわいフェス」をやるので、準備手伝いに11時から出向いた。そして12時開始。

清酒「わかさ」の雪室貯蔵酒とオリジナルブランド(?)清ヱ衛門。本格的な雪室酒は純米原酒だが、この雪室貯蔵酒は市販の「わかさ」の雪室貯蔵版。でも違いははっきりわかるはずだ。
その右の紙がかぶせてある下には根来のとち餅。これが真っ先に売り切れた。

でっちようかん、鯖缶、どら焼き「鵜ノ瀬」。

そして県立大学の松川先生が届けてくださった低塩へしこ。「甘塩へしこ」と名が付いていた。

暖かな午後、縁側で話し込んだり、上がって買い物したり、利き酒(雪室貯蔵と一般の清酒の飲み比べ)を楽しんだり。ゆったりした空気が流れる、いい催しになった。
そして写真を撮り忘れたが、大椿さん特性の猪鍋。ぼたん鍋とは全く違う、最高に美味い鍋のふるまいもあった。

開始から2時間経過し、神宮寺までの歴史散歩の時間。ガイドは若狭坊。神宮寺までガイドしてから、今度は山伏としてお水送りの一連の神仏事に参加する。
私はいったん帰宅して、雲浜太鼓会の稽古始めのお祓い儀式に参加。終了後のプチ飲み会でビールを1杯だけいただいて、女房に送ってもらって市内のホテルへ。ここでたむ君と多摩ちゃんと合流して、今度はタクシーで神宮寺へ。多摩ちゃんは今日、我が社に技術士試験講習講師として来ていただいていたのだ。ありがたい。

午後6時すぎ、ホラ貝の音とともに山伏達が神宮寺本堂に入り、仏神事が始まった。神宮寺はお寺だから一応仏事であり、聞こえてくるのは明らかにお経なのだが、神仏習合であり、そもそもが下根来の神社の別当として執り行っている行事だから、神事でもある。

30分以上たった後、本堂の扉が開かれ達陀(だったん)が始まった。
そして松明が境内に下ろされ、再び30分以上も儀式が続き、ついに護摩壇点火。

燃えさかる炎と山伏が唱える般若心経が重なって何とも幽玄な世界が広がる。
今年は暖かいせいか、参加者も多いようだ。
やがて大松明、中松明、手松明の順で護摩壇から火を移し、1.8km離れた鵜ノ瀬まで行列する。

長く続く松明行列の幽玄な光景。いつも途中で燃え尽きてしまいそうになるので、道ばたの雪にジュッと突っ込んで調整するのだが、今年は雪がまったくなく、所々に用意された水バケツに突っ込んで調整。ところが水に突っ込むと火勢が弱まるどころか消えてしまい、道ばたのかがり火で再び点火しようとするが、濡れてしまっているのでなかなか点かない。こんな経験は初めてだなあ。
そんなこんなで鵜ノ瀬に到着。ここから本番の香水を送る儀式なのだが、どうせほとんど見られないので早々に帰路につく。シャトルバスもなかなか出そうにないので、思い切って神宮寺までもう一度歩き、さらにその先の森の水PR館まで歩いて、迎えに来てもらっていた女房の車で小浜市街へ。
オバママで冷えた体を熱燗で温め、浜ちゃんラーメンで〆。熱燗と続けて飲んだ泡盛ロック2杯が効いてきて、かなり酔って帰宅した。

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