2011年4月1日金曜日

Here comes the 花粉

今年は花粉が飛びまくるという予報らしい。
幸いなことに我が家は私も女房も両親も花粉症なし。子どもたちもそういった症状になったことはなく、平穏無事に毎年春を過ごしている。
しかしあれは「ある年に突然なる」ものだと聞いたことがあるので、毎年「今年こそはなっちゃうんじゃないか、なったらどうしよう」とビビりながら過ごしている。

花粉症になるのがなぜ怖いか。
症状が辛いらしいが、それはなったことがないのでわからない。だから怖くはない。
ひとつには、これまで散々おちょくってきた人たちがここぞとばかりに私をおちょくることが間違いないことである。おそらくティッシュを隠すとか、その代わりに売っている中で一番ゴワゴワのティッシュに取り替えるとか、それくらいは覚悟しておかないといけないかもしれない。
もうひとつは、3月から4月がセミナーシーズンになってきたことである。鼻の下が真っ赤な講師がクシャミ連発しつつ講義する姿ってどうよ。それも鼻の下にはヒゲがあるから、それがまた黒くつやつやと光ってたりしたらかなりやばいだろう。

では、もし花粉症が発祥したらどうするか。おそらく迷わずレーザーで粘膜焼き切りに走ることだろう。
小浜市にはN医院という腕のいい、しかし院長のキャラは軽くて面白い耳鼻科があって、そこでイチオシの治療法として教えてもらった。もう5年以上前だと思うけど。
薬をきちんきちんと飲むとか、そういったきちんきちん的生活がとても苦手な私としては、最初にズバッと粘膜を焼ききってしまってあとはすっきり過ごすのを選ぶことだろうと思う。幸いなことに今はその必要はないのだけれど。

聞くところによれば、1950年代に戦後復興と経済成長の中で、住宅と土木の両方に需要のあった木材は枯渇が懸念されるほどになり、政府は需要抑制と供給拡大に乗り出した。需要抑制のために土木におけるメタルとコンクリートの仕様を定めて使いやすくして木材離れを促し、供給拡大のために植林をどわーっと進めた。
結果、土木は木材離れがしっかり進んで木材をほとんど用いなくなり、さらに安価な外材が入ってくることで住宅分野での木材需要も低下して、あんなにがんばって植えた杉の需要ががっくり減ってしまった。
かくして杉は伐採適齢期を迎えても伐採されずに残り、成長しきって子孫繁栄段階に入って花粉をばんばん撒き散らすわ、林業が衰退するから間伐も進まず植林地の中は暗くなって「黒森」となり、下草が生えずに土壌が形成されず雨が降れば土砂が流出するようになり、さらに間伐したもののコスト面で外に出せずに斜面に放置されていた木までもが流出して橋をなぎ倒したり、もう散々な山にしてしまっているらしい。
荒れ果ててしまった山をどうにかすることは、治水面からも花粉症対策面からも環境保全面からも非常に大切なことなのだ。
といっても私ひとりにできることなど限られているので、木材利用研究会に(自分は何も提供できるスキルがないくせに)のこのこ出かけていくか、下草を食い荒らす鹿の食害をどうにかするためにも鹿肉市場を創り出せないかあれこれやってみたり、まあそれくらいしかできないので、細々とやっている。

近年は黄砂もいよいよもってものすごくなってきたし、黄砂だと思ったら中国産硫酸エアロゾルで光化学スモッグになっちゃってることもあるらしいし、そこへもってきて今年は花粉ばんばん飛びまくりらしいし、もうなんだか毎日もやもやもわんとした春の日々になりそうで、やはりびびりまくる私なのでした。

2 件のコメント:

  1. そちらの花粉は今頃からですか?
    関東では2月くらいから飛んでいますが。

    私は東京競馬場で間違って買った馬券が大当たり
    した後から花粉症になりました(笑)。
    まぐれの代償は大きいです(笑)。

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  2. うーん、こっちって花粉と黄砂の区別がつかないんで、見た目はわからないんですよね。
    まわりの花粉症の人の反応が唯一のセンサーです。先日はティッシュの箱を持ったまま歩いている人を見ました。笑。

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