2015年10月3日土曜日

立山カルデラに感動した

午前中、takeさんにお世話になって見学ツアー。

まず見せてもらったのが、常願寺川扇状地に点在する巨石。平成5年の土石流で運ばれてきたのだという。この時点ではまあ正直「へえ~」というだけだった。

続いて小水力発電施設。常西用水土地改良区の運営する西番小水力発電所である。最大出力30kWである。うーん、すごいなあと素直に感動。

さらに今度は富山県の常西公園小水力発電所。かのヨハネス・デ・レイケ指揮の元作られた常西合口用水にある。最大出力は10kW弱だが、大きな水車がゆったり回る様は、なかなかのものだ。
ここから立山方面目指して徐々に登っていく。

立山カルデラ博物館と隣接しつながっている国交省の立山砂防施設のPR施設を見学した。これは工事用トロッコの見学施設だが、ともかく立山カルデラと安政地震での崩壊、さらには現われては消える70°の池(間欠泉)などなど、いまも活動する立山カルデラに圧倒された。
学生時代、高速道路を走っていて富山平野にやってくると、平野の向こうにそびえ立つ立山連峰の壁に感動していたものだが、それはすなわち平野という人間活動の場と、大変な位置エネルギーを持った土砂生産の場が隣り合っているということでもあるのだ。
立山カルデラの現状を知れば、また安政という、「はるか昔」ともいえない近世において実際に起った大災害をことを知れば、今日最初に見た巨石があんなところにあるのも、さもありなんと納得するのだ。
やはり人間の想像などたかがしれている。自然はやはりとてつもないものなのだと思い知る施設だった。

見学を終えて立山ケーブルカーの駅に出てみれば、晴天の土曜日のこととて、観光客でにぎわっていた。空は美しく青く、その向こうの山々もまた美しい。まったく自然というものは美しく恐ろしいものだ。

帰路、横江頭首工に立ち寄った。目を見張るスケールの頭首工である。

下流を見ると、スリットに引っかかっている木や石のでかいことでかいこと。改めてこの山の土砂生産のエネルギーのすごさを思い知る。

よく見れば、ブロックが削られてやせ細り、鉄筋が見えている。まったく恐ろしきは水と土砂の力である。恐ろしや立山カルデラ。
高台の上でふと見れば山々が驚くほど近く見えた。

剱岳。
立山(真ん中の台形状の左端)
大日岳。

まったくこういう見学は、地元をよく知る技術者がいてくれてこそだ。takeさんに感謝するとともに、やはりSUKIYAKI塾の講師派遣もこうでなくちゃいけないなあと再認識した。

昼食はtakeさんの職場に近いうどん屋さんで、ウドン&カツ丼のボリュームたっぷりのランチ。うどんは軟らかく、その硬さはおそらく伊勢うどんの2杯程度しかないだろう。すごく軟らかいということですね。

1時前に会場に到着。会場は富山国際会議場。

眼前には富山城がそびえる。昨夜聞いたところでは、我が国最初のコンクリート製の城だそうだ。^o^;

1時半から技術士会応用理学部会の講演会。ネタはまたもしがら組で、いつものように漫談をほざいた。

その後は富山大学の柏木先生の講演で、災害の話なのだが、今朝立山カルデラのことを見に行ってきたばかりなので、すごく面白かった。久々に地質屋の血も騒いだしね。
終了後、近くで懇親会。東京に帰る人が多いので、7時前にはもうお開き。でも日本酒をたんまり飲んでいい気分。
さらに二次会はカラオケ。似た年代のみんなということで気を許し、フォークソングなどばしばしやってしまいました。申し訳なし。

終了後、有名な富山のLRTで駅へ。夜10時前だというのに多くの乗客。しっかり活用されているのだなあ。
いやあ、いろいろと刺激をもらって勉強になって、そして酒も多く飲んだ富山ツアーでありました。

3 件のコメント:

  1. 全国大会、お疲れ様でした。
    行き届かなったことも多々あったかと思いますが、お許し下さい。
    もう少し時間があれば、いろんな現場をご案内できたのですが・・・それは次回に・・。
    立山カルデラ砂防博物館、私も感動しました・・。
    富山県民なのに、初体験(^^;)

    それ以外は、いつも見ているので、Apecさんの反応に驚いてました!!

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  2. 地元の宝再発見、「よそ者の視点」で地元の価値再発見、いいですねえ。どれもがSUKIYAKI塾の講師派遣で目指しているところですよ。
    ぜひtakeさんも派遣講師に!

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  3. あらー、そうでしたか。それは残念。いや私の漫談などどうでもいいのですが、夜をご一緒したかったなあと。まあ仙台でまたご一緒しましょう。

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