2015年7月24日金曜日

学ぶ姿勢

今月18日のロイター記事だが、中国の財務次官が、株価急落を踏まえて「監督のミスマッチが起きている。これは大きな問題だ」とし「大きく上下に振れた。米英を含め、他国の成熟した株式市場から学ぶ必要がある」と述べたということが掲載されていた。

やはり中国は手強いなと思った。面子を重んじる民族でありながら「学ぶ」と言えるのだから。
日本はどうだろう。先進国としての自負や面子はあるだろうが、学ぶべきものは外にたくさんあるはずだ。20年以上前のバブル破綻以来、目指すべき方向性を失っているような状況だけれど、「学ぶ」と言えなくなっていないだろうか。
「日本は素晴らしいんだ」「日本は尊敬されているんだ」
といった記事と、
「日本はもうダメだ」
みたいな記事は目にするけれど、
「学ぼうじゃないか」
という記事はどれくらいあるだろう。
特に環境に関してはヨーロッパに学ぶところは大きいはずだし、ICTや交通インフラを筆頭に国を挙げての韓国の取り組みにも学ぶべきところは多いのではないだろうか。
中国にしても、言論弾圧にせよ力にものを言わせて一方的な主張を通そうとする姿勢にせよ、気に入らないところは多々あるだろうが、そういう相手からも学ぶべきところは学ぼうとするか、気に入らない相手だから全面否定に終始するか、そこの差は大きいだろうなと思う。
それは国家であれ個人であれ同じでしょう。個人でも「気に入らないヤツの言うことやること全否定」というのは「意固地」ともいって、つまり「何一つ褒めてやるもんか」みたいな態度なのだけれど、それは傍目にはとても貧しく情けなく映る。国家でも同じではないかなと思う。

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