2012年1月2日月曜日

脱・年賀状

正月といえば頭が痛いのが年賀状である。
あれを作るのを楽しみにしている人も世の中にはきっといるのだろう。工夫を凝らしてデザインを考えて…なんてね。でも今はネットからいろんなデザインが手に入るから、デザイン力ではなく「素敵なデザインを探してくる力」みたいなものが必要になってきたようだ。「あぁ、ネットの素材集で見たなあ」というデザインの年賀状も来るし。
家族写真を使ったものも多い。こういう人は時間をかけてデザインしているのだろう。

いっぽう、お義理でとにかく作って出しているという人も多いだろう。というか、こちらのほうが圧倒的に多いのではあるまいか。
私も年賀状が億劫で仕方がない。
メールですませられるのではないかと思って、メアドが分かる人にはメールで送っておしまいにした年もあった。なのになぜかそういう人に対してもハガキの年賀状が復活した。不思議なことだなあ。

しかし一昨年からはなんとか減らそうと努力している。その努力とは何かというと、
「不義理になる」
ただこれだけである。
昨年からは年内には一切出さないようにしている。そして元旦以降に来た年賀状を、
①メールで年賀状を出す
②ハガキの年賀状を出す
③年賀状を出さない
の3つに分類している。

まず相手のメアドがわかれば①を選ぶ。付き合いの浅い深いは関係ない。申し訳ないけれどBcc配信である。そして①を選んだ人にはハガキは出さない。
SUKIYAKI塾の付き合いは全部これになる。SUKIYAKI塾は従来型の「社会人のお付き合い」とは異なると思っているので、むしろメール年賀のほうがしっくりくる。というか消息を伝え合わねばならない関係でもないと思っているから、メールであっても特に「年賀」など必要性を感じない。
学生時代の同級生もこちらが多い。

メアドがわからない人につては、②か③を選ぶ。
この人にはやはりきちんと挨拶しておきたいなあと思う人にはハガキの年賀状を出す。ネット素材そのまま流用の手抜き・お義理年賀状だが、こういう場合はフォーマルな挨拶になるので、それでも特に問題はないようだ。
そしてそれ以外は全部③を選ぶ。つまり年賀状の返礼を行わない。
不義理である。非礼である。そんなことはわかっている。
その「不義理」「非礼」が乗り越えられずに年賀状の枚数が毎年かさんでいたのである。ネットからとった素材に住所氏名だけをくわえたデザインで印刷したものに、お義理のように「お元気ですか」とだけ書いた年賀状のやりとりを長年続けてきたのである。
そこから思い切って飛び降りてみたのが昨年である。メアドがわからない人で、年賀状を出さなくても人間関係は壊れないだろうと思う人には思い切って全部非礼をしてみた。
そういう人からは今年は年賀状が来なくなった。(と思う。それでも出してくれている人もいるだろうが…)
でも、そうしたことで日常の付き合いがおかしくなったという覚えはない。(私が気づいていないだけで実は関係が悪化しているのかもしれないが…)
それをいいことに、今年はさらに非礼を重ねることにした。

結局、今年年賀状をくれた人への返礼は、次のようになった。
①メールで年賀状を出した…17人
②ハガキの年賀状を出した…20人
③年賀状を出さなかった…32人
もらった年賀状の数は70枚弱と、かつての1/3以下になった。
そして出したハガキの年賀状は20枚と、かつての実に1/10以下になった。
たいていの人は去年もらった年賀状をみて今年出すということをするから、来年はさらに激減が予想される。大変ありがたいことである。

こういうことを人に言うと、
「いいなー、うらやましいなー」
という反応と、
「それは人としてどうなの」
という反応のどちらかが返ってくる。このあたりも人それぞれである。(人それぞれなんだからいいじゃないかという意味もこめて)
年賀状があって初めて保たれる人間関係もあるのかもしれないが、それはきっと多くないと思うのだけれどね。

4 件のコメント:

  1. メールアドレスを知りながら,不義理で申し訳ありません。
    今年もよろしくお願いいたします。

    さて,私も年賀状については同様に考えております。
    一応,年末には年賀状を発送はしますが,毎年ふるいに
    かけています。

    条件1 前年1月4日以降に届いた方
     これは私宛に出す予定が無かったのに,私の年賀状が
    届いたので仕方なく出したと思われる。

    条件2 宛名も文面も印刷のみで,一言も手書きのない方
     ソフトに任せて,毎年同じ相手に出し続けている?

    条件3 職場など年明けすぐに顔を会わせる人
     もちろん,上司と係の者には出しますが,それ以外は
    新年会の席などでご挨拶。

    ということで,このふるいを常に意識しているので,
    あまり枚数は増えていません。

    今年は,函館での講座開催に向けよろしくお願いいたし
    ます。

    返信削除
  2. あけましておめでとうございます。(形式的な挨拶!)
    私も、今年は来た人だけに年賀状を出しています。メアドが判る人には、メールで年賀状を出しました。この一年に一度でもあったことがあると思われる方に、アドレスからほとんど無差別に近い状態でBCCで一斉に送りました。なので、誰に送ったかははっきりしていません。年々無精になって礼を欠いていると自分自身でも思っていますが、単に年賀状を送ることにも疑問を感じています。まあ、面倒だというのが一番かもしれませんが・・・!
    今年は少し無理をしてでも、「出願」「筆記」「体験」の勘介caféを各地で行おうと思っています。東京は、SUKIYAKI塾東京と連携して行うことができればよいのですが・・・?東京以外は、名古屋・大阪・仙台位ですかね。Apec-semi、SUKIYAKI塾の隙間を埋めたい、そして出来るだけface to feceをしたいというのが本音です。
    色々と今年もお世話になると思いますが、よろしくお願いいたします。

    返信削除
  3. べっこ王子2012年1月3日 17:25

    メール年賀が普及した現在ですが、私は年賀状温存主義です。
    一昔前までは、約百枚毛筆手書きでしたが、その当時年末になると億劫で、1枚でも減らす主義でした。
    それに比べれば、すべてパソコン作成で家人の分も合わせて約150枚を2~3時間で済ませますから随分楽になりました。
    年賀状の効用は、大義名分として一年一度の挨拶状で、音信確認と、職員への感謝、激励文だと思います。
    それと、元旦の年賀を受け取る楽しみを知っていますので、まだ当分は続けるつもりです。

    返信削除
  4. イチローさん、私も同様の順でふるい分けをしました。特に条件3はおっしゃるとおりですね。
    勘介さん、私も「講義のみ」を減らしたいと思っているので、できるだけ連携していきましょう。
    べっこ王子さん、100枚手書きとはすごいですね。音信確認は意味があるとは私も思っているのですが…

    返信削除