2011年4月22日金曜日

風力発電は有望?

環境省の試算では原発40基分を風力で発電することが可能だという結果が出たらしい。
本当ならすごいことである。
もちろん実現までにはクリアーしないといけないハードルは多い。送電の問題、よく言われる低周波空気振動の問題などいろいろあるし、建設維持コストの問題も大きいように思う。(ただこの試算は採算確保を条件にしているらしいので、それはクリアできるのかもしれない)
しかし、そもそも荒唐無稽なのか、技術的問題をクリアすれば長期的には実現可能なのかという区別は重要で、風力発電が実現性において太陽光より水力より上であるとした試算は大変注目される。

原発は発電効率がよく、また発電量あたりの建設維持コストが抜群だから、この防災力やリスク管理を大幅にアップする(コストパフォーマンスがいいのだから、それにかけられるコストはまだ余裕があるはずだ)というのもまた技術の選択肢としてはあるだろう。
そうなったらなったで、この大事故を経て大幅な技術改善を実現し、科学技術大国としての底力をみせるというビジョンを持ってやるべきだろう。

一方で、日本にもともとあったつつましやかな文化、自然から生えてきたような文化への回帰と、ガラケー技術に代表されるような生活に密着した丁寧な利便性をもたらす科学技術を融合させた、なんというか利便性の確保されたルーラル・ライフみたいなものを、マイナスをどこかの電源立地地域に押し付けることなく構築するという選択肢もある。
そうなったらなったで、今度は科学技術力をもってエコ大国、ルーラル・ライフの国への転換・脱皮というビジョンもあるだろう。

どちらにせよ、それは国民が決めていくことと思うが、そのためにはインンフォームド・コンセントはしっかりしてほしいなあと、それは本当に願っている。

4 件のコメント:

  1. 風力発電については数年前、三重大学名誉教授の清水幸丸さんの集中講義を受けたことがありますが、そのときの印象としてはハード面よりもソフト面の課題が大きいように感じました。

    ・バードストライクに関しての環境保護団体のからみ
    ・発電機本体がメーカーによりブラックボックスになっている
    ・売電の価格
    ・継続的な建設が続かない(ブームに終わってしまう)

    特に印象的だったのは、風車を回している風を受ける部分は、風車の軸からペラの末端の内、末端の一部分だけであり、ペラに改良の余地があったいうお話しでした。(過去に改良に取り組まれたようです)

    言われてみればそうなんですが、有史以来使っているペラにまだ改良の余地があるとは、意外でしたね。まだまだ、人類には修行が必要なようです。

    私などは、一生修行しても足りません(冷や汗)

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  2. 最近、時計台なんかによく四角い小さな風力発電設備があるけれど、小規模だったらあんなのでもいいんですね。
    大電力はともかくとして、家庭や小規模オフィスくらいだったらソーラーパネルと風力、ヒーポンを組み合わせ、さらに町単位で下水熱利用などすればずいぶん違うんじゃないかなあという気はしますけどね。
    でもみんなヒーポンやって河川水の温度が下がってイサザが上がらなくなるのも少しやだけど。

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  3. 小規模発電+スマートグリッドで町単位で、リアルタイムで電力を融通するようなことは、できないのかなぁ?

    電気は、専門外(特に交流)なのであまり分からないですが。

    ゼファーっていう会社が、電動アシスト自転車的(ペラの回る初動の時だけ瞬間、モーターでアシストする)な風車を開発してますよね。あれもおもしろそう。

    イサザ・・今年は、食べてない。(泣)

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  4. 電動アシスト自転車、ほしいなあ。最近とみに思うようになりました。

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