2024年9月28日土曜日

上根来でヒアリング

北海道大学大学院の先生がはるばる上根来にお越しになるというので、顔を出してきた。
分野は社会学で、大学院生はほとんどが修士論文フィールドに札幌近郊を選ぶ中、京都の宇治市出身の大学院生が論文フィールドに上根来を選んだ(物好きだねえ)ので、面白そうだというので来てみましたということらしい。
初めて聞く上根来の話がいっぱい聞けて楽しかったのだが、集落内の踏査が一段と面白かった。

集落の田んぼに水を当てるための水路跡。今はU字溝だが昔は丸太を丸木舟のようにくりぬいた「丸太水路」だったらしい。これを延々と2km以上、水が流れる一定勾配で川から集落まで引いたというから、浅はかな言葉だなあと思いつつ「昔の人はすごいな」としか言いようがない。

さらに谷を渡すところは今はH鋼だけど、昔はやはり木製だったらしい。
百里会の皆さんが子供のころは、春先にこの水路の掃除を総出でするのが必須行事だったらしい。緩い勾配だから、秋の落葉や雪解けの腐食や土砂流入で水路は詰まるというより埋まっていたのだろう。小浜は自然植生が常緑広葉樹林だが、標高300mの上根来は落葉樹林なのだ。
いやあ、今日は勉強になったなあ。

せっかく上根来に行ったので、念願だったキーボックスを設置した。これまでは「鍵は〇〇に置いておきますから、それで解錠して入室してください」という甚だ不用心なものだったのだが、10桁の暗証番号をプッシュしてキーボックスを開けて鍵を取るという方式にした。
このキーボックス、設定はBluetoothを使うのだけれど、設定後は遠隔(たとえばキーボックスは上根来、スマホは私の自宅)で暗証番号設定ができる。
どうやらインターネットでサーバに接続し、さらにそのサーバにスマホ等からユーザーが接続することで遠隔で操作できるようになっているようなのだが、解錠記録などは近距離でBluetooth経由でないと入手できない。よくわからないのだが、まあとにかく出張中でも暗証番号発行ができるのだから便利である。

帰宅して一息ついてから、また海岸通りを徘徊。西津漁港事務所はほぼ崩されていた。

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