考えてみれば、21日は「今日から夏休み」ということで夜回りをやったんだった。
警察協助員になってもう15年にもなろうとしているから、夏休みにもう何回夜回りをしたことかわからなくなっているのだけれど、どんなことでも長く続けていると世の中の縮図みたいなところが見えてくるものだなあと思う。
夜の9時以降に、まちなかで出会う中高生の数はものすごく減った。
最近の夏の気温は殺人的だから、子どもにしても外を出歩く気になんかならないのだ、ということも言えるかもしれないけれど、さすがに夜の気温は30度を下回るし、海に近い小浜のまちは気持ちのいい風が時に吹くから、外でダベるのもまんざらではない。それに何よりも狭苦しい家の中では若いエネルギーは収まらなくて、とにかく広いところに行きたいという衝動のようなものは、私が高校生のころには確かにあった。
だから、きっと暑いからというだけの単純な理由ではなく、子どもは外に出なくなったのではないだろうかと思う。
スマホやネットやゲームのせいかもしれないし、家を「たまり場」として使うことが多くなった(そういうことを許す、あるいは知らない親が増えた)のかもしれない。
とにかく夜のまちをうろつく子どもたちは減った。
なぜだかはよくわからないが、変化が確かにあって、その理由を自分が把握できていないということが、何ともいえない焦りを感じさせる。
最近は夜回りといいながら車でさーっと通り過ぎたり、かけ声は勇ましいけど自分自身は歩かなかったりといったことが目に付くけど、やっぱり歩いたほうがいいと思う。
自分自身が行動して体感して得られる「肌感覚」ってやっぱ大事だと思うのだ。
夜回りしないとわからないこともあるように、何でも自分で実際に行動して経験して肌感覚で感じて考えていることと、自分で行動せず頭の中だけでこねくり回してあーだこーだ考えていることは、やっぱり違うと思うのである。少なくとも自分は行動もせずに頭の中だけであーだこーだいうようにはなりたくないし。
とはいえ、今年の夜回りはキツイ。やっぱり暑くて(というか、蒸して)しんどいし、その割に子どもに出会わないし。
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