2014年6月19日木曜日

西へ

4泊5日の旅である。鳥取に2泊、高知に2泊。うーむ、両県の住民の皆様には申し訳ないけど、地方から地方への旅だ。

9時前の電車で小浜を出発。いつもは東へ向かうが、今日は西へ向かう。日本海側を鳥取までまっすぐ西進してみようというわけだ。

小浜線を西進して終着の東舞鶴駅で福知山行きの鈍行に乗り換え。何の洒落っ気もないキミドリの車両だ。福知山から城崎温泉までは特急「こうのとり」だが、ここからはディーゼル車になる。そう、山陰は電車が走っていないのですよ。

そして城崎温泉からはまたも鈍行。今度は何の洒落っ気もない朱色の車両。こんなのばっかである。

しばらく走ると日本海が見えてくる。ここはどこだっけ。こういう小さな港町というか漁村がぽつりぽつりとあるだけで、豊岡市からさきは鳥取市まで「市」というものがないのだ。

どこの駅だったか、片方のホームがもう使われなくなって看板も取り外され、レールも赤錆ていた。うーむ、旅情だなあ。

鎧駅。バス停かと思ったら駅舎である。かの西女満別駅を思い出してしまった。ついでにぼうずさんのニコニコ顔も思い出してしまった。「おれ、鉄じゃねーから」とガラガラの車内でつぶやいた。

鎧駅と餘部(あまるべ)駅の間には餘部橋梁がある。高さ40m強の橋で、私が島根大学生だったころは帰省のたびに通っていた。当時は鉄橋(鋼製トレッスル橋)だったが、平成22年からエクストラドーズドPC橋になった。車窓から下が見えるようになっている。

橋を渡ってすぐに餘部駅がある。鉄橋の部材を使ったベンチがあった。なお鉄橋の一部は「空の駅」として歩いて行けるようになっている。行ったことはないけれど。

どこの駅だったか忘れたが、10分ほどすれ違い停車するというのでホームをうろうろしていたら、ツタに覆われた給水塔があった。小浜駅にあるのと同じようなものなんだろうな。
5時間の旅を経て鳥取駅に到着。実は車中ほとんど添削をしていた。今日はなぜか気合が入っていて休憩もせず寝もせず、鳥取に着く前にPCのバッテリーが切れてしまうほどだった。
ホテルにチェックインしたあと自転車を借りて市内をぶらぶらした。

万年筆博士。バイアさんならヨダレをたらしハアハアいいながら入っていくだろうが、万年筆が好きだしいいのが欲しいけれど、たとえ買っても絶対使わないことがわかっている私はあえて入らなかった。

龍の彫り物をあしらった面白いベンチが駅前通りのあちこちにある。ちょっと座って添削1本やってみた。

すなば珈琲。鳥取県はスタバが出店していない数少ない県なのだが、それを自虐的にパロった喫茶店。アイスカフェオレを飲みながら添削数本。うーむ、今日は添削エネルギーがあふれているぞ。

食事をしてホテルに戻ると、近くの川のまわりがいい感じの空間になっている。遊歩道をかねた広場とベンチがあって、ちょうど気持ちいいくらいの気温だったので、少しベンチに座ってぼーっとしていた。

河畔にも降りられるようになっていて、今日くらいの暑くも寒くもない夜は散歩にいいかなあと思った。

四阿があったので行ってみると、これもまた気持ちのいい場所だった。またここで少しぼーっとしてからホテルに戻った。うん、今日はけっこう充実していたぞ。

1 件のコメント:

  1. 充実していたのは、鉄旅を堪能したことと無関係?
    ではないですよね(^_^)v

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