2013年1月28日月曜日

糸巻きは時に凶器となる

このところ本の原稿書きで机にはりついていることが多い。添削と違って資料もいるからなかなかノマドに向いていない。クラウド上の資料を使うにしても、情報量の多いデスクトップがいいのだ。


NPOの用事で遅い午後に外出。一昨日から昨日にかけて降った雪がしっかり積もり、寒々しい光景。でもこういう厳しい風景は好きだ。

机に張り付いているときはなかなか気分転換できないので、時々YouTubeで動画を見ている。
で、昨日はクイーンのドキュメント(デイズ・オブ・アワー・ライブス)を見ていた。ブライアンもロジャーも年取ったなあ…と思いながら2時間近く見入ってしまっていた。^o^;
クイーンは私が中学2年のときに音楽にハマった最初のアーティストで、以後、ディープパープル→ビートルズとわけのわからない遍歴を経る。

クイーンは、ウィキペディアによれば「現在の認定セールスでは、アルバムとシングルのセールスで世界第5位の3億枚を超え、「世界で最も売れたアーティスト」にも名を連ねている」ということで、今さら「へぇ、そうなんだ」なのだが、その他にもまあいろいろあったようで、「へぇ」の連発だった。

100年使った暖炉の木を使ってオリジナルギターを作ったというブライアン・メイ(ギター:彼はインペリアル・カレッジ・ロンドンで学び、大学院では宇宙工学を研究していた天文物理学博士)、そのギターをつなぐアンプを自作して独特の音を作り出すことを可能にしたジョン・ディーコン(ベース:ロンドン大学分校・チェルシーカレッジ電子工学科を首席で卒業)という、なんともエンジニアはバンドであった。

私は中学の2年間音楽を聴きまくり、高校生になったら今度は自分で演奏したくて安いエレキギターを買ったのだが、生来(?)の「自分で作りたい」病が出て、このギターを分解してピックアップとネックを別の自作ボディーにつけるという行動を取った。
作ったボディはコンパネを切って重ね合わせたもので、フライングVの形だった。
これは自作機じゃないからね
直線的だったのでコンパネが切りやすかったのもあるが、変わった形を作りたかったのですよ。ウィッシュボーン・アッシュが使っていてかっこいいなあと思ってたし。
で、ピックアップを取り付けて配線し(ボディが大きいことを利用してディストーションエフェクターも分解して本体に内蔵した)、ネックを取り付けて弦を張り、しっかり音が出ることを確認して、よおしとばかりに立ち上がってストラップを肩にかけ、さあ弾こうと思った瞬間、ヘッドの糸巻きが即頭部に激突してこめかみを痛打。頭がくら~としてしばし座り込んだ。ボディが重過ぎてバランスが悪かったのですね。「地獄へ道連れ」になるかと思った。
今思えば3枚重ねにした真ん中のコンパネをもっとくりぬくか、いっそ板にして全体を空洞にすればよかったんだけど、高校生だった私はすぐに元のボディに戻して、にっくきフライングVボディは廃棄、それっきりギターというものは自作しなくなったのでした。
…アホな話やなあ。

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