2014年1月25日土曜日

APEC-semi始動

APEC-semiの2014年度講座が始まった。早速受講してくれる人たちがいて、ありがたいとともにがんばってるなあと感心することしきりだ。25年度口頭試験で小論文の大切さを痛感しただけに、時間をかけて練り上げる効果は大きいと思う。

「時間をかける」というのは、小論文をあれこれ練り上げる時間だけではなく、「しばらく放っておく」時間も含む。いや、後者のほうが大事かもしれない。頭の隅っこのほうにいつも置いておいて熟成させる期間というのかな。
技術士試験は、小論文も筆記試験も口頭試験も「合理的な課題解決ができるかどうか」が勝負なのだが、そういうトレーニングを試験対策の中で繰り返していると、実務の中にもそういう思考が少なからず入り込んでくる。
そうするといい仕事ができるようになる。わけもわからずやみくもに、あるいは大した工夫をせずマニュアル通りにやっていた仕事が、合理的課題解決プロセスが見通せる、すっきりとした質の高いものになってくる。
そういう仕事ができるスキルは、「試験勉強」の中で実に付くものではない。それはまさに「地力」だ。

私は「テクニックだけで試験に合格する」という考え方には否定的で、だから添削などでも「こうすればいい」とあっさり言ってしまうのではなく、自分で考えて答えを出してもらうようにしている。それが嫌だ、もっと手っ取り早くという人もいるけれど、長い目で技術者ライフを見れば、テクニックだけで合格してもなあ…と思うわけですね。
「覚える」のではなく「考える」ようにしてほしいと思うのだが、それは添削する側にしてもけっこう大変だ。「こうすればいいですよ」とさっと言ってしまったほうがよほど楽だもの。だからピークになると風呂の中でとか歩きながらといった添削スタイルになってしまうのだけれど。^o^;
まあ効率は悪いのかもしれないけれど、こういう方針なので、時間をかけてじっくりやっていきたいと思う。
みんな、がんばりましょう!

2 件のコメント:

  1. カチナノリ2014年1月26日 22:17

    APEC様、だからあなたと同じスタイルで、受講生にヒントを与えて、意識をもつ、思考、考える力、方向性、へ向かう支援をしているだけだと思っています。受講生の中で、理解をしてもらって、やり取りできたときは、嬉しいですね。技術士の資質って、そこがスタートではないでしょうか。私だけではだめですので、APECさんを筆頭に皆さんよろしくお願いします。

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  2. ありがとうございます。同じ思いで活動していただいていること、本当に嬉しく思います。みんなで一緒にやっていきましょう。

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