2014年1月6日月曜日

玉ねぎの煮込み

娘がつくばに戻り、また我が家は「全員50歳以上の家」に戻った。
新しい年の日常活動が始まり、やるべきことの多さに今更ながら驚きつつも、日々の暮らしを再開した。

口頭試験もあと数日で再開し、19日(日)で終わるようだ。私のほうもskype面接を再開した。今の時期に模擬面接をやるのはもう総監に限られてくるのだが、総監は合格発表から口頭試験まで2か月以上という長い準備期間が与えられる。
この準備期間を着実にペース配分して地力をつけてきた人と、直前になってあたふたする人との差はこの時期歴然とする。

発想トレーニングを積んできた人は、議論を深めてもしっかり総監として答えられるし、青本と実業務がしっかりくっついていることがわかる。
総監を受ける人はすでに技術士なのだから、専門技術に関しては知識も経験も分厚い。ちょうど玉ねぎのように多層化している。この知識や経験は玉ねぎの中心から少しずつ重ねられてきたものだ。
対して総監技術は「総監を受けよう」と思ってから勉強を始める。だから最初は表面的なものになる。
玉ねぎを出し汁の中で煮込むようなものだ。時間をかけて発想トレーニングを繰り返すと出し汁が中までしみて、奥のほうまで専門技術という玉ねぎに総監技術という出し汁で味付けされて美味い煮物ができあがる。
ところが発想トレーニングを積まなかった人は、煮込みが足りないから表面にしか味がついていない。ちょっと議論を掘り下げると総監の味がまったくない部分にたどりつく。
まあそれまでのトレーニングの蓄積もあるから人それぞれだけど、上っ面の知識で筆記試験をクリアした人でも2か月ちゃんとやれば、芯までとは言わなくでもかなりのところまで味がしみ込む。
毎年総監口頭試験準備は、「真面目にこつこつやることの力」を再確認する。


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