2014年1月26日日曜日

たいころじい

「たいころじい」という本がある。和太鼓の専門誌で、石川県白山市(旧・松任市)にある浅野太鼓が出している不定期刊行物である。最近ではだいたい年1回の刊行だった。

平成6年に地域おこしの一環として、私の住む地区が地域祭礼「お城祭り」に大太鼓を奉納するようになって、私も35歳にして生まれて初めて太鼓というものを叩くようになったのだが、あっという間にハマってしまい、会社のロッカーにバイ(太鼓のばちのことを私たちの地域ではバイと呼ぶ)を入れておき、深夜残業や休日出勤で自分ひとりのときは、仕事の合間に素振りをしたりイスをコトコト叩いたりして練習したものである。
そのころに確か浅野太鼓に皮の張替えで行ったときではなかったかと思うのだが、「たいころじい」に出会い、太鼓の歴史やいろんなグループの活動、楽曲その他の情報が得られるというのですぐにバックナンバーを全巻取り寄せ、その後も定期購読していたのである。ちなみにこれは本屋にはたぶん並んでおらず、定期購読も1回ずつ郵便振替で購読料を払うという、なんとも牧歌的な本であった。
これが今回最終刊となった。私自身、祭礼以外で和太鼓には関わっていない(一時は太鼓グループの指導をしたり曲を作ったりしていたが、ここ数年ご無沙汰である)から、日本の和太鼓の流行り廃りは知らないのだけれど、一抹の寂しさはある。

肝心の祭礼も、4月に練習してGWに本番なのだけれど、4月はセミナーツアーに出ていて不在がち、特に昨年からは出願セミナーの重要度が増したもので出ずっぱりとなって練習にも顔を出さず、本番だけひょっこりやってくるという、まことに申し訳ない状態になっている。
太鼓をばんばん叩いていい音が出せたときは本当に気持ちがいいのだが、もうそんな技術もなくなっているのではなかろうか。

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