2013年9月1日日曜日

東西食事情

久々にカップ麺でも食うかと思ってマーケットのラーメンコーナーに行ったら、「どん兵衛」が「東」とか「西」とか書いてある。昔から(W)とか(E)と書いて西日本風の味付けなのか東日本風なのかを区別できるようにしてあったのだが、もっとはっきり書くようになったのかな。

私は当然西日本風で、東日本風のショーユを薄めた汁にうどんだのそばだのをぶち込んだのは食い物の範疇に入れないでほしいと思っているくらいなのだけれど、東日本の人も関西風のスープは「味がねえじゃねえか、べらんめえじゃん」とか言って避けていることだろう。

どん兵衛のフタの裏を見たら、西日本風と東日本風の境界線が引いてあった。

富山県~石川県~福井県~滋賀県~奈良県~和歌山県が西日本エリアの東端らしい。なんと三重県は東日本エリアだから、ここでどん兵衛を買うとショーユ汁に浸かったうどんやそばを食うはめになるわけだ。ということは、かの伊勢うどんはゆるゆる麺にショーユ汁という二重苦になってしまうわけか。^^;

よく言われる話だが、この境界線は「アホバカ境界線」、お雑煮の「丸餅・角餅境界線」ともほぼ一致するらしいし、植物生態地理学的な大境界であるシイノキ線とも比較的近い。まさに日本の自然文化を二分する大境界線なのだ。
なんで?というと、日本アルプス&南アルプスが大きなバリアとなって植物や文化を隔ててしまったのではないかなあと思う。
そして西日本はユーラシアプレート、東日本は北米プレートの一部で、そもそも地球の地殻を構成するパーツが異なっていて、日本アルプス・南アルプスは東西日本地殻の衝突で盛り上がったとされているから、実は文字通り「根深い」違いでもあるわけだ。ものすごく。
ああ、そういえば電力周波数の境界もあまり遠くないところにあるなあ。

別に私は東日本文化が嫌いなわけじゃないけれど、ショーユ汁のうどんやそばは美味いと感じることができないのである。そう育ってしまったからね。これはもう仕方がないことだ。だから「富士そば」のかけそばが食べられないし、駅の立ち食いソバも食べられないから、それはとても残念なことだと思っている。富士そばは「もりそば」なら食べられることがわかって、最近ではけっこう好きになってきているのだけれど、かけそばはやはりだめだ。
そういえば我が息子や娘はどうしているのだろう。

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