2011年10月2日日曜日

続・肉体労働の日々

朝一番に火吹き竹用の竹(マダケを使う)を切りに行った。聞く所によると最近はマダケが取れる所が少なくなったとのことだが、この場所は昔と変わらず取れる。ずっと以前にいろんな体験活動を始めたころにいつでも切っていいという許可をもらい、以来時々取らせてもらっている。
クルマに積み込もうとしてふと足元を見ると、スダジイがいっぱい落ちている。黒くなってしっかり熟れていて、ためしにかじってみるとほの甘い味がする。うーん、昨日のマテバシイといい、9月初旬のクリといい、今年は妙に木の実が熟れるのが早いんじゃないか?

いったん帰宅していろいろと積み込んで上根来へ。
今日は山の家ではなくて、集落の奥のほうにある畜産団地跡へ行った。
ここには「仙人」が住んでいたのだが、病気で先日山を降りたので、今は誰もいない。残していったいろんな道具や燃料などは使っていいと言われている。本当にありがたいことだ。
マキがどっさり。こんなのを見るとうれしくなる。

自然の木や廃材など、とにかくどっさり。
これらを燃やして生活していたのだから。

鍬や鋤など昔の民具が集めてある。

こちらは桶など。

石臼や瓶など、どっさり。
今日は22日の活動の準備。集まったのは4人。
火吹き竹や火切り板など不足気味の道具の製作と杉葉集めにとりかかる。
電気がきているので火吹き竹や火切り板を電動工具で加工。いつもは狭い我が家の車庫2F作業場でやるのだが、広い空間で仲間とともに作業すると気持ちもいい。
火吹き竹と火切り板がどっさりできました。
そのあと半ドラの囲炉裏で焚き火をしてダベリング。
半ドラとはドラム缶を輪切りにして浅くしたもので、私の会社では地質調査ボーリング時の水を入れるのに使うが、ここでは牛に飼葉を与えるのに使っていたようだ。
仙人が集めていた小枝やマキがいっぱいあるので、これをくべて炎を見つめながらよもやま話をしつつ、時間が静かに流れていく。携帯圏外というのもいいんだね。
じっと見つめているだけで至福の時間が過ぎる。
ふと気がつけば、昼飯を食べていなかった。そこで、仙人から「食べていい」と言われているインスタントラーメンを早速料理。といっても原始料理ではない。焚き火を使うだけで、ナベもドンブリも普通のものだ。22日の子どもたちを集めてのイベントではカレー皿と箸が竹になるけどね。
すすで真っ黒になったナベで湯を沸かす。
肌寒い山奥で、焚き火で作ったラーメンがしみじみうまい。ラーメンとか鍋とか、外では汁物がうまいのはなぜだろうか。
時々遠くで鹿の鳴き声がする。先の冬は雪がけっこう降ったので鹿は少なくなっているらしいが、それでも以前に比べると激増していて、山の下草は激減、もはや「根絶やし」という人も多い。本当に何とかしないといけない問題なのだ。
今の季節、緑に覆われているはずの山肌が露出してしまっている。
茶色の中に緑のまだら模様という感じで、本当に危機感を感じる。

仙人が拾ってきたらしい鹿の角つき頭骨。
夕方、山の家に立ち寄って整地を少しして、山を下った。
今日は「はまかぜライブ」があって、フォークソング特集だったので行きたかったのだけれど、ついつい焚き火のそばから離れられなくなって夕方までいてしまった。
帰宅して夕食を食べたらどっと疲労感が襲ってきて、2時間ほどリビングのソファで惰眠。起きるとほうぼうが痛い。これは昨日の肉体労働の痛みか?それとも今日か?

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