2011年1月8日土曜日

タブPCや電子書籍雑感(2)

●電子文庫本持って旅に出る?
タブレットはおおいに注目されるものの、まだ確たるユースがないので「何に使うのか」が問題になってくるのだが、そのメインとして重要なのは電子書籍だ。iPadも電子書籍リーダー機能を前面に押し出している。

私の「読書ニーズ」は、
①写真や絵とテキストが混在した雑誌類をパラ読みする。せいぜい数時間で読みきる。
②テキストのみの本(おもに文庫や新書)を少しずつ何日もかけてじっくり読む。
という2つがニーズのほとんどを占めている。マンガのニーズはほぼ皆無だ。(モーニングのみ除く^o^;)

文庫や新書はじっくり読むということを考えると、紙の印刷と同じような感覚で読める、目にやさしい電子ペーパーのほうがいいように思う。
電子ペーパーというとキンドルが思い出されるのだけれど、秋葉原ではソニーのリーダーの小さいサイズのもの(ポケットエディション)にちょっと感動した。
文庫本サイズで厚さ9.2mm、重さ155g。すごく薄くて軽い。画面は5型。
このサイズなら大きさ・重さとも文庫本と変わらないから、ポケットに入れて持ち運んでも苦にならないし、電子ペーパーなので見た目も印刷文字に近い。だからじっくり読むのに向いていて、完全に文庫本や新書にとってかわることもできると思う。

あとは読みたい本が揃っているかどうかだけだが、ソニーのリーダーストアはまだまだという感じだ。XDMF、EPUB、PDFといった主要フォーマットには対応しているので、どこの電子書籍ストアで購入してもかまわないようだが。パピレスでもXDMFで購入できるので、これをリーダーにコピーすれば普通に読めるらしい。といってもパピレスもたいした冊数はないけれど。

ということで、リーダーのポケットエディションは「買い」ではないかなと思う。小さいこと、印刷文字に近いことが大きなポテンシャルだ。というか、これくらいなら他の端末とのダブリを考えずに文庫本リーダーくらいのつもりでひょいと買ってしまっても別にいいかなあと思う。リーダー買って、ハイパー版の「文庫本と角瓶持って旅にでる」をやってみようかな。(やっぱり糸が切れてる?^^;)

●電子雑誌はGalaxyTab?ガラパゴス?
いっぽう雑誌については、カラーの写真や絵が重要な情報だから白黒のリーダーではダメで、カラーで大き目のサイズの端末がいい。つまりタブレットになる。
ということはiPadのような10インチタブレットがいいのかというと、これは確かに広々していいのだけれど、やはりでかくて重いのがネックだ。用途がパラ読みなので、そのために重厚長大なリーダーは避けたい。
そうするとまたも7インチタブレットになるのだけれど、液晶がきれいでマルチタッチがスムーズで、ということになるとほぼGalaxyTabの仕様になる。(やっぱりGalaxyTabのWiFi版が出てくれるのが一番いい)

カラーのタブレット電子書籍リーダーとしては、シャープがリリースしたガラパゴスもある。
10.8インチと5.5インチのモデルがあるが、10.8インチのほうはiPadよりさらに「でかい、重い」なので論外として、5.5型は新書サイズでいいかもと思った。トラックボールの使い勝手がかなりいいことはポイントだ。
ただ、電子書籍に特化しているのがネックだ。
私がやりたいのは、

タブレットPCでネットをウロウロしていたらたまたま目に付いた雑誌をひょいと購入してパラ読みして、これはと思うところをクリップしてエバーノートに保存する

といった使い方なので、ガラパゴスのように電子書籍に特化されるとちょっと困るのだ。なお、この使い方は

本屋やコンビニで本棚を見渡して、おっと思った雑誌をひょいと購入してパラ読みし、これはと思うところを裁断スキャンしてエバーノートに保存する

という今のやり方と同じなのだ。
そういえばガラパゴスでは雑誌や新聞の定期購読もできるらしいが、私は雑誌については定期購読ではなく、内容が気に入ったら買うことにしているし、新聞は複数紙のものを混在した状態でネットで見ているので、「私の使い方」にはなじまない。機能はすぐれていると思うからケチをつけるつもりはないのだが、私のスタイルにはなじまないというだけだ。

ということで、雑誌に対する私のニーズは、
①パラ読みなので、できればどんどん購入
というところはガラパゴスでもいいのだけれど、
②これはと思うところだけエバーノートにスクラップ
という使い方をしたいところだから、購入できる本の多さとエバーノート親和性というところがポイントだろう。
今のところ、雑誌類は紙で購入し、裁断機でバラしてスキャンスナップからPDFでエバーノートにスクラップという自炊作業をしているのだが、そりゃあ最初から電子書籍のほうがいいからね。

その電子書籍だが、ファイル形式も整理されてきてXMDFとEPUB、PDFが読めればおおむね問題ないようで、iPadとかアンドロイドといった端末はあまり関係ない。PCやタブレットなら対応アプリがあればいいのだし、ソニーリーダーなどは最初から対応アプリが固定インストールされている。
つまりPCやタブレット・スマホで電子書籍ショップからダウンロードして、これを読むということになるわけだ。ソニーのポケットエディションリーダーなど通信機能のないものならPCから転送することになる。
とすると、
①読みやすく、これといったページをエバーノートに切り出せる機能をもったアプリがあるか
②大きさや駆動時間はモバイルユースに対応しているか
といった2点で考えることになるのだろう。これって結局GalaxyTabのことだよね、やっぱり。^^;

●楽しみなタブレット&電子書籍市場
・・・・とまあそういうことで、雑誌に関しては自分のニーズにぴったりのタブレットは当面ないということですね。アンドロイドタブレットが充実してくるのを待つのが一番なのだろうな。
そもそも雑誌の電子書籍版もまだそれほど多くないから、とりあえずソニーのリーダー(ポケットエディション)でも買って、文庫や新書を読むといったところかな。

2011年は間違いなくこのタブレット&電子書籍の市場が活況を呈すると思うので、楽しみにしている。
7インチタブレットとスマホを持ち歩き、タブレットで見つけた本をダウンロード購読したり、アプリから見つけた店にスマホで電話をかけたりといった連携は2012年には苦もなくできていることだろう。
さらにここに家電やPCも絡んでくることは間違いないだろう。すでにiPhoneとAppleTv、アンドロイドとGoogleTvといった連携があるようだけれど、これがもっと進むのだろうな。

4 件のコメント:

  1. ベッコ王子2011年1月9日 15:18

    小生はシャープにいる友達のお薦めもあり「GALAPAGOS」10.8インチのタブレットを購入しました。
    電子書籍端末が目的で、基本的なアプリはスマートフォンで使えるので問題なく、操作方法は非常に簡単で複雑な機能も付いてないのが気にいっています。
    通勤時に膝に載せたカバンの上に置いて読んでいるため、0.076Tの重量も気になりません。
    Ipadとよく比較対象されますが、小生が一番気に入っているのが、XMDF対応なので日本語特有の縦書きやルビに対応しており、日本語書籍はやはり縦書きですよね。
    APPLE、GOOGLE、SONYは、現在の主流EPUBという規格を採用しているため、XMDF対応が決めてでしたね。
    雑誌が普通の縦書きの本のように読め、文字の小さくて読めない雑誌も、切り替え機能を使って快適に読めるようになります。
    総監キーワード辞典もそっくり取り込め、画面一杯に見やすく検索しやすく、かなり利用できます。

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  2. なるほど、人それぞれの用途ですね。XMDF対応は私もこだわっています。
    SONYもXDMFを標準としているみたいですよ。XDMFは著作権付のもの(特定のリーダーでしか読めない)と著作権フリーのものの2つのファイルタイプがあるようですが、SONYの電子書籍ストアは基本的に著作権付のXDMFのようです。
    ガラパゴスですと、新聞購読もできるようですね。今度お会いしたときに見せてください。^o^

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  3. 私は持ち歩きは基本的にしないので、11インチノートで十分間に合ってます。タブレットも見ましたがipadはやはり重く、背面がスベスベなので落としたら一巻の終わり的なところもバツです。

    スマートフォン類については、5インチで軽い反面、文字が小さくて読めないので、これも自動的にバツ・・・(T_T)です。

    今後、何を使おうかと考えたところ、Wi-Maxが一番便利そうなので、ローカルでウロウロするにはコレ+ノートで十分です。
    それでも、ソニーの電子書籍リーダはとても気になる存在です。
    価格も安くて所有感を満たしてくれそうです。私はコレで漫画も読みたいです・・・

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  4. 漫画ねえ・・・・白黒だよ。
    もし買ったら、くりろうさんが読む前に私が読んでストーリーを教えてあげるね。^o^

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