今日から2泊3日の短い旅。行き先は松江と倉吉である。まったくもって松江だけは、「これから行くんだな」と思ったときに他のところと全く違った気持ちになる。これが「ふるさと」に対する気持ちというものなのだろう。私のように大学時代だけ地元を離れて、また地元に戻ってきて人生を送っている者にとっては、「第二のふるさと」はイコール「遠く離れた今はもう暮らしていないふるさと」なのだなあ。
何はともあれ新大阪へ。そして昼食はこれ。皇欄の中華そば。最近は満席になっていて食べられないこともあるので、たまに食べられると嬉しい。でもそのおかげで弓ヶ浜の方へ大きく旋回して、中海から宍道湖を突っ切るようにして飛んでくれたので、大根島がよく見えた。
少しホテルの部屋で涼んで、ホテルからほど近い京店の町へ。松江城の殿様が京都から迎えた姫様が京の都を懐かしんで悲しむのを不憫に思い、京都っぽい町を作ったとやら。なんか学生の頃にそういう話を聞いたな。でもこの町で、大学1年生の時にナイトクラブのギター弾きのバイトをしていたのだ。もちろんその店はもうないだろうし、少し気をつけて見ていても場所をよく覚えていないので何とも言えないのだが、18歳の私がギターを背負って自転車でバイトしにこの町を走ったのは確かなのである。
大学で出会ってからなんと45年である。半世紀近い年を経てからこんな時間を過ごすなど、到底予想できるはずもない。
まだ時間が早く(年寄りなので二次会に行くパワーはもはやなし)、気持ちがいいので、暑さが和らいだ大橋川沿いをプラプラと歩いて、ホテルに近づいてはなんだかもったいない気持ちがしてまた寄り道をして、30分近くも歩いただろうか、これはもはや徘徊ではないのかと思いつつホテルに帰着。
おじいさんはすぐ寝たいのだけれど、洗濯だけは何とか頑張って寝ました。
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