2013年12月17日火曜日

NPO雑感

2年前、サポネットふくいで「福井の県民活動団体DATA BOOK」という冊子を作った。「福井県NPO法人・任意団体一覧」というサブタイトルがついている。
原稿を提出しなかった団体も少なくないから、本当に県内の市民活動団体を網羅したと言いきれるものではないけれど、それでも150ほどの団体をカバーした。

2年がたち、「もうなくなった」団体もちらほら出てきている。NPOってけっこう寿命が短い(のもある)んだなあと思う。
まあ生活のためにやっているわけではなく、余暇時間をそれにつぎ込んでいるのが大部分だから、仕事が忙しくなったとか生活困窮・介護・子育てその他の理由で活動できなくなる人もいるだろう。それが団体リーダーであれば、「オーナー団体」的にリーダーのがんばりに依存しているNPOが多いから、即活動休止・解散につながるのもいたしかたないところだ。
WACおばまだって、まだまだそういう状態なのだもの。そういう意味では非常に不安定だし、そんな団体に委託を出してくれたりする行政(特に小浜市)には感謝している。

県内外の様々なNPOの中には、仲たがいをして活動休止や解散に至ってしまう団体もあると聞く。
活動の背骨であった事務局長が飛び出したとか、理事長を残して大部分がやめてしまったとか、思いのぶつかりあいもあるようだ。
これにしても、いやなことがあっても「仕事だから」ガマンする、という「縛り」がNPOにはあまりないから仕方のないことだろう。NPO理事長は「見捨てられやすい」ともいえるかな。

私が理事長を務めるのはホリデースクール(設立H14、NPO認証H15)とWACおばま(設立H16、NPO認証H18)だが、前者はWACおばまと重複するところが多いため、活動をほとんどしていない状態が数年続いている。リニューアル計画もあるのだが、まあいろいろメンバーの生活などもあって、あまり進んでいないなあ。
WACおばまのほうはそれなりに活動している。今年は特に若い人たちに引き継いでいきたいと思い、自分なりにそう努力しているつもりだ。だいたい肝心な時期に長旅に出る理事長はあてにならないしね。^^;
まあとにかく「NPOっていいかげんなもんだね」と言われないようにしたいなあとは思っている。

3 件のコメント:

  1. 私も、理事長とは意見が合わずに飛び出した一人ですね。NPOが果たさなければならない本来の目的と逸した隠れ蓑的存在のあり方には同調できませんでした。でも、本当は初心の活動を継続したかった、でもそこに熱中できない自分があって、中途半端な状態は、微弱ですが自主活動として地域貢献しているつもりです。このままでいいのかも、自問自答ですね。

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  2. 書かれている内容を見て、国会のことかいなと錯覚に陥ってしまいました。
    行動が余暇でやってる人とあまり変わらんような気が(^^)

    「国会議員ってっていいかげんなもんだね」と言われないようにしたいなあと思いながら投票しています(^^)

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  3. カチナノリさん、いろいろあったんですね。
    ともともさん、政治ネタ好きが高じて錯覚まで…やばいですよ。^^;

    でもまあ、NPOでも仕事でも議員でも、エンドユーザーのことが視界から消えてしまったら自己満足になってしまいますからねえ。自戒しないと。

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