2010年10月27日水曜日

木枯らし

寒かった昨夜、風呂に入りながらのんびりと岸本葉子さんの本を読んでいたら、2月末になって「庭の霜柱がいつの間にか消えていた」とあった。
びっくりしましたね。岸本さんのお住まいは東京で23区近郊だったと思うのだが、冬の間、庭にずっと霜柱があったわけか?
霜柱なんて一生のうちで数回しか見たことないぞ。


小浜は行政的には北陸だが気候的には山陰なので、北陸の中では暖かいのだが、それよりも関東は暖かい。
冬の東京にこちらの冬の格好で行ったりすると、もう暑くて暑くてだめなのである。地下鉄とか乗るともう蒸し風呂のようである。コートの厚さも東京の人の着ているのはぜんぜん薄いし。
とにかく東京の冬は暖かい。・・・・ものだと思っていた。


ところが東京の冬は寒いのである。天気がいいので日差しがあるところは暖かい。下手をすると暑い。
ところが日陰の寒いこと。そのうえ風でも吹こうものならもう大変である。
そのことを痛感したのは、もう何年前になるだろうか、はじめてバイア○ラさんと・・・・あれ、違うな。パラグアイさんと・・・・離れちゃったな。バイナリーファイル・・・・お、ちょっと近づいたぞ。バイアリータークさん、ああそうだった。
・・・・何の話だったか。
ああそうだ、はじめてバイア○ラさんと飲んだときの話だ。そのときは確か1月で、仕事で八王子に何泊かしたのだが、レンタカーの中に一晩置いたままにしておいたペットボトルのお茶を朝飲んだときの冷たさといったら、人生初体験だった。
日野市の高台にある公園で見た霜柱のでかさといったら、霜柱だと思わなかったくらいでかかった。
それより2週間ほど前、打ち合わせのために上京して現場を見に歩いていったのだが、風の冷たさといったら。コートの中で震えている私の横を背広だけでフツーに歩いていくサラリーマンを見て、東京の人の耐寒性にも驚いた。


2月の知床はきーんと冷えていたし、気温はマイナス10度くらいだったけれど、東京の冬の日陰と対して違う気がしなかった。
結局日向と日陰の温度差がすごいんだろうな。日向でも日陰でもそんなに気温が変わらないところに住んでいると、あの気温と乾燥は脅威だ。冬は新幹線で帰ってきて敦賀まで来ると、何よりも空気の湿り気で「ああ、帰ってきたな」と感じるもの。


関東でも近畿でも昨日は「木枯らし1号」が吹いたらしい。
「へえ、そんなの定義があるのか?」と思って調べてみると、「東京では西高東低の気圧配置のときに、西北西~北の強い風(風速が8m/s以上)が吹くことを「木枯らし1号」の発表条件としています」とあった。(http://tenki.jp/forecaster/diary/detail-2678.html
ふうん、要は冬型の強風か。
これは確かに冷たいと思う。きっと冬型の日の裏日本の北風よりはるかに冷たい。「耳が千切れそうな」冷たさはこちらでは感じない。ぜんぜん質の違う風なんだろうなと思う。きっと日野で耐えられない寒さと感じていたあの冷たい風なんだろう。
こちらの季節風は「寒い」けれど木枯らしは「冷たい」。

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