今日は上根来でトチの実拾い。本当は山奥の大木の所まで弁当持ちで行く予定だったが、天気が怪しいので林道脇で短時間で拾うことに変更した。
林道から少し降りるとこの程度のサイズのトチの木が何本もある。下にはトチの実がたくさん転がっている。実はこの写真にも写っている。オレンジ色のゴルフボールと野球ボールの中間程度の大きさの実だ。
見上げるとたわわに実っている。これが風が吹くたびにぼとぼとと落ちてくる。
アップするとこうなる。落ちてきた実が直撃するとかなり痛いだろうなと思う。
実を拾ってぐりっとねじると実が割れて種が出てくる。これがトチの実だ。ややこしいな。落ちているのは果実で、その中の種が「トチの実」だ。クリと一緒ですね。
トチは殻が硬いので割るのが大変で、さらにアク抜きが大変だ。ドングリのアクはタンニンで水溶性なのでネットに入れて川の中にしばらく放り込んでおけばアクは抜けるが、トチのアクはサポニンなのでアルカリでないと溶けない。つまり灰汁ですね。カリウム溶液に浸してアクを抜く。この灰汁の灰がまたなかなか手に入らない。広葉樹の灰でないといけないのだが、不純物が入っていてはいけないそうで、上根来で作った広葉樹の薪を使っているピザ屋さんの灰を使えないか試したところ。小麦粉が入っていてうまくいかなかったそうだ。
昔は広葉樹の灰などカマドからいくらでも出てきたので入手に困ることはなかったのだが、今の時代は灰が貴重品なのだなあ。