2014年8月23日土曜日

慙愧に堪えぬ

助成を受けているハウジング&コミュニティ財団主催のまちづくり活動報告・交流会なのだが、とんでもないことになった。
わがWACおばまが請け負っていたアブラギリの葉寿司弁当が届かないのだ。というか、伝えていた日程が2日ずれてしまっていて、まだ作ってもないのだ。朝10時に受付をしたときに「まだ弁当が届いていない」と聞いて電話してわかった。もう完全にどうしようもない。
とりあえず財団に報告して謝罪したものの、もう弁当の手配もできないので各自外で昼食をとってもらうこととなった。
もうただひたすらに申し訳ない思いで、全身から力が抜け、椅子にへたりこんでしまった。
「東京駅のデパ地下で買い込んできます」と申し出るも、そんなことでどうにかなる数ではない。そうだよね。どう考えても各自外で食べてきてもらうのが合理的だ。

今はもう何もできない。財団に対しては改めてきちんと謝罪し、自らは組織管理を改善する。それ以外にやることはない。
これを教訓に組織として改善しなければならないことは、もう考えるまでもなく明確だ。弁当を委託するのにいわゆる仕様書・注文書を作らなかった。これに尽きる。
まったく「5W1Hが明確でなければ管理ではない」などと偉そうにどの口が言っていたのだと思うけれど、とにかく小浜に帰ったら、改めてお詫びの連絡をし、委託等をする場合に使う注文書の帳票フォーマットを作る。それ以外にやることはない。それはよくわかっている。
そして自分が今やるべきことは、わざわざ上京して参加しているのだから、この交流会参加を有意義に過ごすこと、つまりきちんと自分の発表をして、他団体の発表から学び、多くの人と交流することだ。それ以外にやることはない。そんなことはわかっている。

でもダメなんだよね人間って。意味のないことだと理屈ではわかっていても「たら」「れば」が次から次へと頭に湧き上がってくる。
午前の部・座談会が始まり、事例紹介団体の活動紹介が始まったが、どうにも身が入らない。まったくどうにもこうにも恥ずかしくて情けなくて、これではいけないと思いつつ気持ちが切り替えられない。
プログラムには「12:00~ アブラギリの葉寿司 by NPO法人WACおばま」と書いてあり、それが目に入るたび泣きたい気分になってくる。
やっぱり人間って(いや、俺は、か?)弱いものだ。立っているのがやっとという言葉があるけれど、座っているのがやっとだ。

午前中は過去の助成団体のその後の報告と事業継続をテーマとしたパネルディスカッション。紹介事例は実に参考になるものだったが身が入らず、申し訳ないけれど夢うつつのような状態で昼を迎えた。
昼食は我々のせいで各自外食。私もふらふらと外へ出る。
食欲が出ないが「なか卯」のつけそばを掻き込んで会場に戻るとみんながコンビニ弁当やサンドイッチを食べていた。うえーん、ごめんよう。

午後からは前年度助成団体の活動報告。ここで情けない報告をしたら迷惑を重ねてしまう。しゃんとしないと。
15分の枠内でまあなんとか紹介終了。冒頭、お詫びも申し上げた。
終了後、財団の方から
「WACおばまさんは今年も助成対象になっていて、来年も報告してもらうので、そのときにまた葉寿司をぜひ」
と言ってもらった。涙が出そうになるほどありがたく、すっと気分が楽になった。
それから30分ほどして休憩時間。何人かの人が話しかけてくれ、名刺交換。いつもなら「嬉しいなあ」と思うのだが、今日は「こんな俺にありがたいなあ」と思うばかりだ。

夕方からは懇親会。午前中はとても出られる気分じゃなかったけど、おかげで楽な気持ちで出ることができた。
7時すぎに早くもお開きとなり、最後にもう一度財団の皆さんにお詫びして会場を後にした。懇親会では楽しく多くの人と話したけれど、いざ終わってみれば、ただもう早く消えてしまいたいと思った。もう「たら」「れば」は思わなかったけれど、ただただ悔恨が足を重くした。いや、足を速めさせた。
いつもより速足で地下鉄の駅に向かい、ホテルの最寄駅まで直行。地上に出たら、気分ががくりときた。
ああもう倒れ込みたいと思いつつまっすぐホテルに戻り、それでも添削送信や機器類の充電だけ何とかやった。まだ9時にもなっていないけれどもうだめだ。服を脱ぎ散らかして風呂にも入らずベッドに倒れ込み、あっというまに眠ってしまった。

6 件のコメント:

  1. 大変な日を過ごされたのですね。
    責任者や責任感のある人が背負いがちですが、ヒューマンエラーはどこかででてきちゃいますから。フェールセーフを組織の仕組みにしたいですよね。といいつつ事前にすべて仕組み化というのも困難ですから。
    月並みですが、次回には!と気持ちを切り替えるしかないです。お気持ち少しでも晴れますように…

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  2. ありがとうございます。おかげさまですっかり立ち直ってます。^o^

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  3. どうも、SUKIYAKI塾の一受講生です。
    最近はSUKIYAKI塾のコンテンツよりAPECさんのブログの方が楽しみになってきております。一所懸命、激しく生きているなあと感心しております。また色々人間ぽい部分を見て親近感が湧きます。
    いや、この度は災難だったようですね。同じような経験をした方は意外と多いのではないかと思います。また意外に参加者の方々は気にしていないものだと思います。しかし仕様書を作る件、参考になります。NASAでも2回故障しても正常に動くように設計を求めるとのことで、確認の大事さや仕様書の作成の件は肝に銘じようと思います。ご苦労様でした。

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  4. ありがとうございます。2日過ぎた今も悔恨は消えませんが、過ぎたことは過ぎたこと、改善は改善でやっていきたいと思います。

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  5. まだ作ってもないのだ(°Д°;)!!!!!!!!!!!!!!!!!

    お疲れさまでした。
    男の修行ですね。。。

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  6. ありがとうございます。いやあ、本当に脱力してしまいました。^^;

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