2014年8月31日日曜日

学生諸君に感謝

同志社大の「小浜の魅力を伝える1泊2日のモニターツアー」最終日、これまでのツアーを振り返ってのワークに同席。
グループに分かれて地域資源の評価や活用、さらにツアー企画に取り組んだ。

ワークの結果を順に発表。そういえば最近こういったワークショップやってないなあ。
我々も参加させてもらったり発表を聞いたりしたが、いろいろと参考になることが多かった。学生諸君に感謝である。
これは別に「田舎にいるから」というわけではないのだが、こういう機会をときどき持たないと、自分の視野や発想が限定的になるから、やっぱり日々の多忙を理由にして億劫がったりせず、いろんなものを見て聞いて体験するために「いろんなところに行く」ことって大事なんだなあと思った。

な~んてことを考えつつ知床さんのブログを覗くと、おんなじようなことが書いてあるじゃないか。行動の伴わない机上の空論・空想でワーワーやっちゃおしまいだよね。
「やってみて、考えて、またやってみる」
これに尽きるな。まず行動。

2014年8月30日土曜日

今日は民宿で

昼間は落ち着いて自分のことをして、午後は2時間近くもぐっすり昼寝。夕方から同志社大学ゼミ2日目に合流した。

ヤミテン男ことウミガメ男ことKISUMO代表のK君が熱っぽくKISUMO小浜の活動を紹介。DVDも作ってあって、私も感心した。
そのあと懇親会。小浜の民宿ならではの海の幸に舌鼓。6人に1つ舟盛(タイ、ヒラメ、ハマチ、イカ、サザエ、エビ、アワビなど)と肝(アワビとサザエ)。各自にはサザエ壺焼き、焼き魚、酢の物、野菜煮物、マリネ、にゅうめん。最後はご飯に漬物。これでビールがついて4,000円。
やがて学生らしい飲めや飲めやになって、K君も活動紹介で終わっていればよかったものを酔っぱらって壊れていった。^^;
昨日からのいろんな体験を学生諸君はどう受け止めてくれただろう。

上根来はダンドボロギクの繁殖期まっさかり。沿道のダンドボロギクは一面に白い綿毛をまとい、風に乗ってふわふわと雪のように舞っている。風景としてはきれいなんだけど、生物多様性や里山荒廃のことを考えつつ見ると空恐ろしい光景にも見える。

2014年8月29日金曜日

夏休みフルコース

今日から小浜に同志社大学の新川先生のゼミ生がやってくる。今回で3回目、主催がどこなのか私はよくわかっていないのだが、観光局・市民ボランティアに加えて市役所職員も連携しての対応で、継続的な付き合いができはじめているかなと思っている。
これまでは歴史文化的な側面が中心だったので、今回は自然をテーマに、まず1日目は里地里山とうことで加斗地区にお連れした。といっても私の役目は最初のオリエンテーションだけで、あとはついて歩いているだけだったけど。^^;

笹谷ため池、黒駒神社、飯盛寺と不動の滝を回った。いずれもスケールの大きさや美しさで圧倒するものではない、里地里山の「ちょっとした地域資源」だ。これを学生諸君がどう感じたのか、大変楽しみだ。

夕方から鯉川シーサイドパークで里山というよりアウトドア体験づくし。まずは夏だというのにロケットストーブ作り。

流しそうめん用の竹樋を作り、自分のお椀と箸を竹で作る。まるっきり昨日を同じことをしている自分に愕然とするも、まあ楽しんでくれるならいいではないかと思い直し、2日連続の流しそうめんに突入した。
これ以降は写真がない。なぜなら飲んだからである。飲んで「楽しいなあー」モードに入るともう写真などどーでもよくなってしまう。^o^;
流しそうめんとバーベキュー、さらにスイカ割り、最後は花火と、夏休みフルコースをエンジョイし、さらにはビンちゃんとギターを持ち込み昭和歌謡祭状態に歌いまくり、竹を切ってかっぽ酒を作って、まあつまりおじさんたちはおおいに楽しんだということなのでした。すまぬ学生諸君。

2014年8月28日木曜日

またも流しそうめん

口名田公民館で流しそうめん。この夏は流しそうめんづいている。
今日の活動はWACおばまではなく若狭地区少年警察協助員会で受けた。子どもの非行防止が目的の会だけれど、それはつまり健全育成が目的なわけだから、子どもとのふれあい行事も大切な活動だ。全国の警察ボランティアの活動をみても、ふれあい活動が目立つしね。

公民館の向かいの竹林で竹を切り出し、これを細かく切って器や箸を作る。上級生だけでなく下級生も、また男子だけでなく女史もノコギリやナイフをどんどん使ってくれた。

その場の雰囲気というものもあるのだろうが、みんな尻込みして不活発になってしまうこともある内容なので、今日は実に嬉しかった。

協助員のみんなも積極的に子どもたちを指導してくれた。熟年男性は子どものころの外遊びの体験もあって、ノコギリやナイフ、ナタなどの扱いが上手な人が多い。

出来上がった器と箸を使って流しそうめんをみんなで食べた。30人ほどの児童だが、いやはや大騒ぎだった。
終了は13時過ぎ。いやあ、楽しかったけど疲れました。
女房の実家が近いので、そこで着替えてボランティアセンターへ。支出状況のまとめをした。補助事業や委託事業、自主事業が絡み合っているので、ある程度まめに整理をしておかないと、よくわからなくなってくるのだ。ズボラな性格だからこういうのは辛いんだけどね。特に活動で疲れた後はキツイわあ。

2014年8月27日水曜日

理科大好きデーその2

音海千畳敷で化石採取。幸いにも午前中は雨は降らなかった。
参加者は親子3人1組のみ。もともと11組27人だったのだが台風で中止、うち3組は自由研究としての代替行事を希望、うち2組は望遠鏡作りにチェンジ、1組はあくまで化石採取を希望ということだったので、これに応えたものだ。

1組だけが対象なので、私も密に対応することができる。現場で化石の種類数なども勘案して採取を進めた。

曇り空だが、景色は良好。手前が名島、向こうが大島半島、その左向こうにぼんやり見えるのが内外海半島、写真では判別困難だがそのさらに左向こうに常神半島がぼやーっと見える。空気が澄んでいるとさらにその向こうに敦賀半島、そして越前岬まで見ることができる。

岩磯にはいろんな生き物がいる。イシダタミ、マツバガイ、ヒザラガイ、ホタテガイ、写真のカメノテなどは焼いたり煮たりすると美味い。(食べる話かい!)

昼過ぎに現場を後にして中央公民館に戻り、小割と鑑定、標本作り。実に密に対応して、標本箱はきっちり埋まった。
道具を片付けて帰宅。明日は流しそうめん&竹工作なのでその準備をして、いやあ疲れたぞーとシャワーを浴びて、一休みしてからボランティアセンターの歓送迎会。
短い間だったけど、労を惜しまず、いつも笑顔で勤めてくれて、Tさん、本当にありがとう。
わいわいと飲んでいたら、隣の小上がりにいるグループ4人中2人が知りあいであった。さらにカウンターにも知り合いが。
何だこりゃ知り合いだらけじゃないか、小浜ってやっぱり小さい町だなあと思ったけれど、よく考えてみると隣のグループも、カウンターも、そして自分のグループも、自宅と会社だけの生活だったら知り合いにならなかっただろうと思う人ばかりであった。
嬉しくもありがたかった。

2014年8月26日火曜日

理科大好きデーその1

今日から4日連続でNPOデー。そのうち今日と明日の2日間は「理科大好き活動」である。

今から10年ほど前、文部科学省が「理科大好き」という言葉を冠した様々な事業を行った。我が国は科学技術立国なのに理科・科学に興味を持つ子どもが少ない現状をどうにかすべきだというような主旨だった。
私は当時NPO法人ホリデースクールを立ち上げ、いろんな子どもの体験活動をする中で科学に興味を持ってもらうような仕掛けをいろいろやっていたところだったので、この「理科大好き」事業に賛同し、いろんなことをやった。特に小浜市の小中学校がモデル校となった「理科大好きスクール」は、ちょうど小浜市のPTA連合会長だったこともあって積極的に協力した。
化石教室①化石教室②化石教室③望遠鏡作り地震体験や地質の話。これらは私にとってもいい思い出だし、実に勉強になった。こういった機会を与えてくださった方々に感謝している。
特に技術者は、ともすれば会社などの組織の「奥の方で人知れずムズカシイ計算なんかをやって一人悦に入っている」存在になりがちだ。高度な科学技術解析を担当することはもちろん素晴らしいことなんだけど、児童生徒学生に「ああいう人になりたい」と思ってもらえるような存在になるように、および/もしくはそう思わせるような仕掛けをすることも大事だと強く思っていた時期でもある。
社会も文化も産業も「続いていくもの」なのだから、今を生きる自分が楽しければそれでいいなんてものじゃないのだから。引き継ぐ責任というものが、どんな職種にもあると思うし。

「理科大好き」はお役所の常で、やがてフェードアウトした。特に一貫性のないことではダントツの文科省だし^^;。おそらく平成16年度ごろより以降は、「理科大好き」なんて言葉を念頭に理科・科学授業をやっている小中学校教師なんてほとんどいないんじゃないだろうか。
まあお役所仕事だからしかたがないのだけれど、私はしつこくライフワークのひとつとして続けているわけだ。

午前中は化石採取の下準備。8月9日の予定が台風で吹き飛んだのだが、自由研究として強く希望する親子だけを対象に代替日を設けたのである。

化石産地は、音海千畳敷という海蝕台。関西電力高浜原子力発電所周辺監視区域内なので、関電の許可をもらって入る。もうかれこれ15年ほどやっているので、みなさん「ああ、化石ですね」とわかってくれて、いろいろと協力していただける。一度など、雨の中で採取していたらわざわざブルーシートを張りに来てくれたこともある。ありがたいなあと思う。

こんな感じで貝化石がいっぱい入っている。
これはハマグリの印象化石(化石そのものではなく
岩石にスタンプされた化石の「型」。実はこちらのほ
うが貝の細かい模様などが観察でき貴重だったり。
ミノイソシジミ(カラスガイ)の化石。
これはツノガイ。とにかくここは化石探しに苦労はしない。
イシダタミ(化石ではなく、今生きている貝)がびっしり。
ここはウミニナやマツバガイ、ヒザラガイ、カメノテなどが
いっぱいいる。子どもたちと集めて、焼いて食べたことも
あるなあ。マーケットでは絶対売ってないけど、豊かな海
こその海の幸だ。子どもたちの嬉しそうな顔といったら。
千畳敷から海を臨む。名島という岩礁の向こうに大島半島、
さらにその向こうに内外海半島。リアス式海岸の景観だ。
幸いに雨は降らず、道路から千畳敷に降りる踏み分け道の危険個所にロープを張ったりして1時間ほどで作業終了。一緒に来てくれたN君、ありがとうござました。
いったん帰宅してシャワーをあびて昼食を食べ、今度は中央公民館へ。老眼鏡を使った望遠鏡作りである。

16日の記事にも書いたから詳細は省略するけれど、今日も鏡筒は画用紙。外筒は四つ切、内筒は八つ切にした。(16日は両方四つ切)
こうやってカメラ三脚に取り付けると(今日は結束バンドで簡単に)それっぽく見えるでしょ。

2014年8月25日月曜日

勉強になりました

いい気持で寝ていたら若狭坊の電話で起こされた。
今日は久々に雨のないそれなりに暑い日で、夕方から1時間ほど裏庭の除草剤撒きをやったら汗だくになってしまったのでシャワーのあとチューハイをぐびぐびやって、そのあとすかーっと1時間近く寝ていたのだ。
むにゃむにゃと電話にでると、俵越山さん(福井県では越前屋俵太という名のほうが有名かな)が来られていて、飲むから一緒にどうだという。さすがに夕飯だけ家で食べないと女房殿がこわいので、食事の後で参加した。
まあまちづくりというか観光というか、これからの方向性なんかについて飲みながら話したのだが、いろいろと面白い話になって、実り多かった。特に広報戦略については、土曜日のNPO交流会でも講評で同じような話を聞いたところだったので、やっぱり大事なんだなあと痛感した。

それと同時に、人と人とのつながりの大事さを改めて感じた。
いろんなことに首を突っ込んでいると、いろんな出会いがあって、いろんなことがそこで結びついて広がって、いろんなチャンスが巡ってきて、いろんな発想が生まれる。
それはいろんな人がそれぞれにいろんなことをやっているからだ。
これはやっぱり「家と会社だけ」ではできない経験で、ありがたいなあと思う。

その一方で、人と人とのつながりが広がると入ってくる刺激も様々になるから、興味が移ろいやすくなる。
先日、自分の興味の変化に合わせてふらふらして周りに迷惑をかけるような者はNPOの旗を揚げる資格なしといったけれど、そういうのって、自分に芯がなくて軸足もしっかりしていないから、周りからの刺激であっちへふらふらこっちへふらふらするんだろうな。
かといって自分のやっていることに固執し続けると広がりも柔軟さもなくなってしまう。
いろんなものに柔軟に対応していろんな引き出しを開けつつ、自分のフォームというかポリシーというか芯をしっかり持つ、そういうことなんだろうなと俵さんをみていて思った。
そしてこれはNPOに限らず仕事でも何でもそうだと思う。
「いいかげん」と「柔らかい」、「ひとりよがり」と「芯がある」は大違いだ。
本当に勉強になった。
こういうことも人と人とのつながりゆえだなあと改めて思った。

もちろん人と人とのつながりといえばSUKIYAKI塾。これがまた濃いキャラが多いんだわ。^^;
SUKIYAKI塾の活動は、いろんな分野・いろんな立場の技術者が集うがゆえの広がりもあるのだけれど、技術者交流でいろんな土地へ行けることで視野が広がるということもすごく貴重だと思う。単なる観光客として訪れるのと、行った先のSUKIYAKI塾の交流や見学があるのとは大違いだ。
カネとカネ、ビジネスとビジネスのつながりも価値はあるけれど、人と人とのつながりの魅力と、そこから得られるものは本当に大きいなあと思う。

2014年8月24日日曜日

デイパックとツインズ居酒屋

5時過ぎに起床。というか、なんてことだ昨夜の9時前から8時間以上、ずっと寝ていた。
今日は帰るだけなので思い切り朝寝をするつもりだったのに、こんな時間に起きてしまってはやることが何もないじゃないか。
でも睡眠を取ったらずいぶん気が楽になった。改めて財団や参加者には申し訳ないけど、その分もしっかり活動して、来年しっかり報告して、また機会がもらえたら今度こそ葉寿司を(できればバージョンアップして)お出ししよう。そうとだけ思えるようになっている。人間は(いや、俺は、か?)能天気なものだ。
朝風呂に入り、添削を少しして、タブレットで電子ブックを2冊ほどダウンロードして少し読んで…と、すごくゆったりした朝を過ごし、8時過ぎにチェックアウト。地下鉄で日本橋まで行き、丸善近くのルノアール(たまに模擬面接で使う店だ)で2時間以上添削と読書。うーん、ゆったり。

上野に移動して、アメ横へ。私はとにかくごちゃごちゃっとしたところが好きなんですよ。
ここでバッグ(デイパック)を買った。私は小物も好きでよく買うけれど、バッグもよく買う。
以前はビジネスバッグを肩からかけてセミナーツアーによく持っていった。最初の頃はA3サイズくらいの大きなバッグだったが、しだいに荷物が厳選されてバッグも小さくなっていった。今年の4月ごろまではB4サイズのバッグとボディバッグで出かけていた。ボディバッグに入っているのはバイオ&タブレット&メモ帳で、ホテルにショルダーバッグを置いてボディバッグだけで気軽に動くようにしていた。
このスタイルは2年ほど続いていたのだが、もっと絞り込めるんじゃないかと思って、5月ごろからはPCをレッツノートだけに絞り、着替えも1セットだけにして(そのかわり何が何でも毎日洗濯する)、ワンショルダーのデイパックに全部詰め込むようになった。沖縄あたりもこれで出かけていたし、今回もこれで上京した。
ただこのデイパックは、ちょっとでも荷物が増えるともうぎゅうぎゅうづめになってしまうので、もう少しだけ大きいのがほしかったのだ。(実は前回上京時もデイパックを買ったが、ちょっと大きすぎて、もったいないなあと思いつつも、今回また買ってしまった^^;)

左がこれまで使っていたもの、右が今日買ったもの。少しだけ横幅があり、その分ポケット容量も大きいので、これまでより少しゆったりしている。
早速、NPO交流会の資料と着替え以外を全部新しいバッグに詰め替えて、古いバッグは土産の菓子なんかと一緒に宅急便で送った。うーむ、前回上京時も買ったばかりのバッグで帰ったなあ。^o^;

新しいバッグの使い心地を試しつつ新幹線で小浜へ向かう。とりあえずなかなかいい感じだ。
米原から北陸本線に乗り換え、敦賀で小浜線に…乗り換える前にいったん下車して、DANさんと飲んだ。今年何度目かなあ。本当の居酒屋談義に終始するのだけれど、気楽に飲めていいのですよ。

写真は残骸のみ。思い立って(いつも思い立つけど)ギターを弾きに行こう!となり、タクシーで向かうも、休みではないか。しかたがないのでもう1軒DANさん馴染みの居酒屋へ。酔っていたのだろうか、カウンターの中に同じ顔をした板さんが2人いたような。ツインズ?

いい気持に酔っぱらって、不必要に4両もある(しかし全部で10人そこそこしかきっと乗っていない)小浜線で帰宅。やっぱり旅の最後は電車の写真で〆ないとね。^o^

2014年8月23日土曜日

慙愧に堪えぬ

助成を受けているハウジング&コミュニティ財団主催のまちづくり活動報告・交流会なのだが、とんでもないことになった。
わがWACおばまが請け負っていたアブラギリの葉寿司弁当が届かないのだ。というか、伝えていた日程が2日ずれてしまっていて、まだ作ってもないのだ。朝10時に受付をしたときに「まだ弁当が届いていない」と聞いて電話してわかった。もう完全にどうしようもない。
とりあえず財団に報告して謝罪したものの、もう弁当の手配もできないので各自外で昼食をとってもらうこととなった。
もうただひたすらに申し訳ない思いで、全身から力が抜け、椅子にへたりこんでしまった。
「東京駅のデパ地下で買い込んできます」と申し出るも、そんなことでどうにかなる数ではない。そうだよね。どう考えても各自外で食べてきてもらうのが合理的だ。

今はもう何もできない。財団に対しては改めてきちんと謝罪し、自らは組織管理を改善する。それ以外にやることはない。
これを教訓に組織として改善しなければならないことは、もう考えるまでもなく明確だ。弁当を委託するのにいわゆる仕様書・注文書を作らなかった。これに尽きる。
まったく「5W1Hが明確でなければ管理ではない」などと偉そうにどの口が言っていたのだと思うけれど、とにかく小浜に帰ったら、改めてお詫びの連絡をし、委託等をする場合に使う注文書の帳票フォーマットを作る。それ以外にやることはない。それはよくわかっている。
そして自分が今やるべきことは、わざわざ上京して参加しているのだから、この交流会参加を有意義に過ごすこと、つまりきちんと自分の発表をして、他団体の発表から学び、多くの人と交流することだ。それ以外にやることはない。そんなことはわかっている。

でもダメなんだよね人間って。意味のないことだと理屈ではわかっていても「たら」「れば」が次から次へと頭に湧き上がってくる。
午前の部・座談会が始まり、事例紹介団体の活動紹介が始まったが、どうにも身が入らない。まったくどうにもこうにも恥ずかしくて情けなくて、これではいけないと思いつつ気持ちが切り替えられない。
プログラムには「12:00~ アブラギリの葉寿司 by NPO法人WACおばま」と書いてあり、それが目に入るたび泣きたい気分になってくる。
やっぱり人間って(いや、俺は、か?)弱いものだ。立っているのがやっとという言葉があるけれど、座っているのがやっとだ。

午前中は過去の助成団体のその後の報告と事業継続をテーマとしたパネルディスカッション。紹介事例は実に参考になるものだったが身が入らず、申し訳ないけれど夢うつつのような状態で昼を迎えた。
昼食は我々のせいで各自外食。私もふらふらと外へ出る。
食欲が出ないが「なか卯」のつけそばを掻き込んで会場に戻るとみんながコンビニ弁当やサンドイッチを食べていた。うえーん、ごめんよう。

午後からは前年度助成団体の活動報告。ここで情けない報告をしたら迷惑を重ねてしまう。しゃんとしないと。
15分の枠内でまあなんとか紹介終了。冒頭、お詫びも申し上げた。
終了後、財団の方から
「WACおばまさんは今年も助成対象になっていて、来年も報告してもらうので、そのときにまた葉寿司をぜひ」
と言ってもらった。涙が出そうになるほどありがたく、すっと気分が楽になった。
それから30分ほどして休憩時間。何人かの人が話しかけてくれ、名刺交換。いつもなら「嬉しいなあ」と思うのだが、今日は「こんな俺にありがたいなあ」と思うばかりだ。

夕方からは懇親会。午前中はとても出られる気分じゃなかったけど、おかげで楽な気持ちで出ることができた。
7時すぎに早くもお開きとなり、最後にもう一度財団の皆さんにお詫びして会場を後にした。懇親会では楽しく多くの人と話したけれど、いざ終わってみれば、ただもう早く消えてしまいたいと思った。もう「たら」「れば」は思わなかったけれど、ただただ悔恨が足を重くした。いや、足を速めさせた。
いつもより速足で地下鉄の駅に向かい、ホテルの最寄駅まで直行。地上に出たら、気分ががくりときた。
ああもう倒れ込みたいと思いつつまっすぐホテルに戻り、それでも添削送信や機器類の充電だけ何とかやった。まだ9時にもなっていないけれどもうだめだ。服を脱ぎ散らかして風呂にも入らずベッドに倒れ込み、あっというまに眠ってしまった。

2014年8月22日金曜日

のんびり旅もいいもんだ

NPO交流会のため上京。添削はあるもののそんなに必死にやらないといけないほどのこともない。久々の(まったくもって久々の)のんびり旅だ。

若干手持無沙汰でさえあるせいか、弁当(それも新幹線50周年などというオメデタイ、しかし中身はタマゴ焼きに50周年と焼き入れがある以外には特にオメデタイとも思えない弁当)と一緒に缶チューハイなど買ってしまって、いきなりぐーたらモードに入ってしまった。

東京駅に到着するも、ホテルのチェックインが5時と遅いので、またしても手持無沙汰。しかたがないので(凝りもせず)秋葉原をうろうろし、ついでにルノアールで添削。
ホテルにチェックインしてから八重洲へ。いつもSUKIYAKI塾東京でセミナーをやっているルノアールの隣で懇親会。集合時間ほぼピッタリに店の中へ入ってみると…

何ということでしょう。そこですでに飲み始めていたのは勘介・ラガーマン・横すばの3巨頭ではないですか。気の弱い人なら逃げ帰るか、もしくは座り小便しかねない状況である。

やがてγ-GTPさん、ロボコンさん、しーばーどさん、情報屋1号さん、ロードさん(たしかそういう順番だったような)が加わり、9人でわいわいと過ごした。いやー、やっぱりSUKIYAKI塾いいわあ。
このあと、何やら勘介カフェ番外編があったとかなかったとか。くわばらくわばら。

2014年8月21日木曜日

ちょっと自分にカツを入れました

雪室プロジェクトの現地会議があった。真夏に雪室もないものだが、やっぱり今から方向づけておかないとね。雪室計画地だけでなく、上根来全体を見てもらった。

象の彫り物がある上根来神社で。
高台から上根来全体を見下ろして。
現地で実際に活動している者としてこういう場で説明をしたりすると、後には引けないというか、ずっとやっていかないといけないなと感じて身が引きしまるというかファイトがわく。
NPO活動(いわゆるボランティア活動も含む)というのは、それで生計をたてるわけでもないし、身分の保証みたいなものがあるわけでもないから、いろんな事情で活動を継続できなくなってしまう場合もある。社会的責任を放棄したくはないのでできるだけそうはならないようにするけれど、それでもどうしようもなくなってしまう場合もある。その時はその時で仕方がないけれど、少なくとも自分勝手な理由で活動をやめたりしてはいけないと、これだけは自分に言い聞かせている。
そりゃあいろんな面白くないこともあるし、いっそ投げ出してやろうかと思うこともあるけれど、無責任なことだけはしたくない。
自分の興味が移ろうこともある。だけどそんな理由で活動をやめたりしてはメンバーや関係者に申し訳が立たない。自分の興味が他に移ったからといって投げ出すような人間は、最初からNPOの旗など掲げる資格はないと思っている。他人を巻き込まずに自分だけでやれよって話になる。
そこまでカタく考えなくてもいいと言われればそれまでだけど、でもまあこれは自分の意地みたいなものかもしれないな。

夜、女房・女房の友人・ビンちゃんと4人でカラオケ。カラオケなんて1年以上ぶりじゃないかと思うけれど、3時間おおいに歌ってスカッとした。

2014年8月20日水曜日

いよいよ災害は身近にあるのか

昨日、災害の話をした直後に広島で痛ましい災害が発生した。亡くなった方々のご冥福をお祈りします。また広島には知り合いも多いので心配している。
広島市は15年前にも大きな水害・土砂災害があった。平成11年のことで、私はちょうど尾道松江道の第一次地質調査で尾道にいた。尾道でも雨はそこそこ降ったけれど、広島市の状況を知って驚いた記憶がある。

新聞を見ると表層崩壊の複合的なもののように書いてあった。付近の地質はマサ土とのことなので、本当かな?と思った。マサ土はつまり花崗岩特有の深い風化層だと認識しているし、典型的な粗粒土だからせん断強度τ=c+σtanφのφ成分ばかりで、飽和して間隙水圧が上昇するとσが小さくなってτが小さくなって崩壊という図式の典型的なものだと理解している。だから円弧すべりに近い、ずぼんとした深めの崩壊が起こりやすいと思っていたのだが。それにマサ土って表層土砂と岩盤のシャープな境界ってあったっけ?

もし表層崩壊だけであったのなら、今後さらに深層崩壊も発生しかねないように思う。
今年は太平洋高気圧が西に張り出せていないので、高気圧の縁が西日本の上にある。ここにどんどん暖かい空気が南から入って来るから、雨雲ができやすい。線状降水帯ができ、雨をどっと降らせる積乱雲が次々にできて豪雨が継続するという、福井豪雨や九州北部災害などで見られたパターンになりやすい。先日の高知徳島もそうだったと思う。

それにこの状況だと、高気圧の縁を回り込んで台風がやってきやすい。いつもなら夏台風は太平洋高気圧に押し出されて日本の西のほうに行ってしまうのだが、今年はまさに回廊のように台風の道筋ができてしまっている状態だ。この「雨の夏」からそのまま台風シーズンに入ってしまうのだろうか。

2014年8月19日火曜日

災害は身近にあるのか

ようやく夏の景色が戻ってきた。じりじりと油照りの暑さは別に戻ってこなくてもいいのだけれど、毎日雨が降るような天気に比べればずっとましだ。
天気ニュースを見ると、今年は偏西風の蛇行で太平洋高気圧が張り出しきれずにいるため、西日本に前線が居座っているらしい。この「前線の居座り」は凶作の原因にもなるから、今年の米の収穫が気になるところだ。

先月全通したばかりの舞鶴若狭道は、綾部~福知山間が通行止めになっている。NEXCOのHPでは「土砂・倒木流入 (土砂推定4,000~5,000m3)」とあった。
福知山市は市内が冠水したが、今日から災害ボランティアセンターが本格的に動き出し、313名が登録し作業にあたったようだ。私も行こうかなと思ったけれどあれこれあって断念した。ニュースで見る限りでは同じ冠水でも福知山は昨年の小浜に比べて泥の量が多く、こりゃあ大変だし人出もいるなあと思った。

上根来に上がる途中に中の畑堰堤という堰堤があるが、お盆前には、ここを流れる水がずっと濁っていた。雨が降っていない日にもだ。
上流のどこかで小規模な崩壊があって、そこから濁水が出続けているのではないかと思っていたのだが、お盆の雨で一段と濁った。
とにかく最近はちょっと雨がまとまって降るとすぐに谷水が濁る。そしてそれが尾を引く。森林荒廃と言われるものを身近に感じるし、これでは川の生物相も変わってしまうのではないかと思ってしまう。

異常気象はひとり日本のせいではないと思うけれど、森林荒廃は長いスパンでの失政が主因だと思う。小浜の場合、そこへ鹿の食害が加わっている。同じような状況のところは多いだろう。
災害が身近に迫ってきているのだろうか。私は河川上流部の光景を目にする機会が増えたし、災害ボランティアなどに関わっていて、センサー感度が上がっているからそう感じるだけなのだろうか。

9月と10月、何事も起こりませんように。

2014年8月18日月曜日

もう一日お盆休み

午前中上根来に登り、昨夜の後片付け。

宿泊家族も楽しく一夜を過ごせたと喜んでくれていた。嬉しいことだ。小さい子どもたちもいつもより遅くまで起きてはしゃいでいたという。

流しそうめんなどで準備した竹を畜産団地跡の薪置き場に運び込み(十分乾燥したら薪に使う)、さあ帰ろうと山を下りた。
携帯電話圏内まで下りてくると、観光局から電話が入った。自動車学校が流しそうめんの道具を貸してくれと言っているという。その場でUターンして上根来まで戻り、流しそうめんセットを積んで下山。自動車学校に届け、布団などの借り物を返却し、たけし・あこちゃんと「米太」で辛味そばで遅めの昼食をとっていったん解散。やれやれこれで一段落だ。
帰宅して、本当はビールでも飲んで昼寝したいところだけれど、今週末のNPO交流会に弁当として使ってもらうことになった葉寿司の段取りをしないといけない。
アブラギリの葉をストッカーから出して、「やまと庵」でたけし・あこちゃんと合流、社長と葉寿司などについてあれこれ話し合い。
それから上根来のファミリー宿泊の中で聞いた意見を活かして、鏡だの調理器具だのを100円ショップで買い揃えた。

…てなことをやってから帰宅したらもう夕方になった。疲れたのと、ちょっと寝不足気味なのとが重なって、1時間ほど昼寝ならぬ夕方寝。
今日から息子が帰省しているのだが、両親を乗せて福井市まで姪っ子の子供を見に行っていて、女房と私の2人だけなので夕食を作るのも面倒と外で食事。キッチンラグーでシェフとウィスキー談義をしつつストレートでくいっと2杯ほどいただき、ワインも飲んだらいい気分になった。^o^;

2014年8月17日日曜日

流しそうめん、受ける

午前中、「道の駅わかさ小浜」で流しそうめん。おばま観光局が毎年開催し、我々は流しそうめんのセット作りと箸・器などを竹で作るのを担当している。

午前中はまだ天候不安定で、朝9時頃は本降り。何とか回復傾向となり、11時から流しそうめんを開始できたが、参加者はまばら。去年はけっこうにぎわったが、今年は去年の半分くらいであったろうか。

午後は上根来へ。ゲストハウス宿泊2組目を迎える。親子3組10人宿泊の予定が、大雨で1組来られなくなり、親子2組7人宿泊となった。

ここでも流しそうめん。お父さん2人とたけしと私の4人でまた作った。三股は面倒くさいので道の駅からここまで運んできた。
この流しそうめんがバカ受け。初体験だったようだ。
その後バーベキューを楽しみ、ちょうど晴れ間が出たので星空観察もして(天の川を始めてみたと喜んでくれていた)、さらに花火も楽しんで、皆さん満足してゲストハウスに戻った。

我が家や親戚の子どもが小さいころば自宅で流しそうめんをやったことも何度かあるし、NPOや地区の子ども会などでも何度も流しそうめんをやった。そのせいか、流しそうめんというと、楽しいことではあるけれど、そんなにバカ受けするものでもないというイメージがある。だから今夜は意外なバカ受けであった。
バーベキューも花火も自宅近くではできないという。そうか、自然を楽しむというよりも、流しそうめんやバーベキューや花火といったことを遠慮なくできる場所という付加価値があるんだな。
それは何も上根来まで来なくてもできることではあるけれど、ここには好きに使える一軒家があるし、周りに誰もいないという気楽さがある。そしてその気になれば山登りも廃校探検もできたりする。そういう価値がここにはあるのかなと気づかされた。
午後10時過ぎに私とたけしは上根来を後にした。
山を下りるまでに鹿が5頭現れた。別に珍しくもないけれど、これも都会から来た人は喜んでくれるかもしれないなと思った。

2014年8月16日土曜日

自由研究でお困りの方へ

午前中、ボランティアセンターで自由研究のための望遠鏡作り。化石教室が台風で吹っ飛んだため、自由研究のあてにしていた人に悪いなあと思って、希望に応じて対応したものだ。

100円ショップで売っている老眼鏡を使う。2度のレンズを対物レンズに、5度のレンズを2枚重ねにして10度にしたものを接眼レンズに使う。

画用紙を丸めて鏡筒を作る。四つ切画用紙の長手方向に丸めると、レンズの焦点距離とちょうどいいくらいの関係になる。
そして両端にレンズをつけて完成である。

老眼鏡と画用紙、あとはセロテープだけでできる。倍率は5倍程度。製作所要時間は1時間くらい。
ラップの芯や段ボールでも鏡筒はできるし、カメラ三脚なんかにくっつけると本格的な感じ。
レンズが100円ショップのものなので、球面収差・色収差・ひずみなどあるけれど、まあちゃんと大きく見える。慣れてくると付きのクレーターもなんとなく見える。
詳しくはこちらを見てね。(自由研究ネタになるように、望遠鏡の原理なども書いてあります)

ここで、日頃仲良くしてもらっている方のお母様が亡くなり、今日がお葬式であることを知る。急いで帰宅して着替えてお葬式へ。
終了後、そのまま上根来へ登り、Tシャツに着替えて貸し布団を運搬。「またきっと来たい」と言って帰って行かれたそうで、本当に嬉しい。
帰宅したらなんだかどっと疲れてしまったので、まだ夕方だけれどビールに手が出てしまった。盆暮れ正月にいつもこのパターンになっちゃうから仕事が進まないんだよな。^^;

まつゆりちゃんからゲストハウスでの写真をもらった。
上根来の一夜がいい思い出になったなら嬉しいなあ。

2014年8月15日金曜日

可愛いお客様

上根来ゲストハウスへの初のファミリー宿泊を迎えた。

小雨が降る中を上根来へ登ると、標高300mの集落は霧の中。というか、これはきっと雲の中なんだろうな。

雨を心配しつつも、外でバーベキューを楽しんでもらった。小さい子どもたちも喜んでくれたみたいで嬉しい。

黒電話初体験。パパに電話してみたらしい。

午前中からあれこれやっていたら、結局お盆の行事はサボってしまった状態になったし、正午の終戦記念日の黙とうも失念してしまっていた。まことに申し訳ない。
夜は親戚たちと飲み食い。盆暮れ正月というが、我が家の場合本当に飲み食いの毎日になっているなあ。^o^;

2014年8月14日木曜日

瓜二つ

私はパソコンでもなんでも小さいものが好きなのだが、スマホも2年前に買った画面サイズ3.7インチのXperiaSXが気に入っていて、最新型に買い替えることもせずにいる。

ところが最近、カメラのレンズがずいぶん傷だらけになってきて、ちょっと明るいものはすぐにハレーションを起こすようになってしまった。

デジカメで撮るとこんな画像。
スマホで撮ると白い部分がハレーションを起こしている。
さすがにそろそろスマホ買い替えかなあと思っていたのだが、ちょっと待てよ、XperiaSXの中古を買ってSIMカードを差し替えればいいんじゃ?と思いついた。

早速ヤフオクで検索。2万円ちょっとできれいなカメラレンズのSXが手に入った。
12日に東京から帰宅するとちょうど届いていたので、早速セットアップ。同じアプリ、同じ画面にした。こういうとき、カレンダーから電話帳まで全部Googleでクラウドにあると便利だ。

旧SX。白い紙やフローリングに映った照明が
ぼやっとしたハレーション部分を伴っている。
新SX。紙の縁がくっきりしてハレーションなし。
液晶保護フィルムも同じものを貼り、もはやカメラレンズを光にあててみる以外に見分けがつかない同一機種というのは、これはこれで面白いものである。
いやまあ、それだけのことなんだけどね。